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ザ・ニッカ12年 風味の評判は価格以上、ハイボールよりロックで

「ザ・ニッカ12年(The Nikka 12 Year Old)瓶700ml」はニッカの12年以上の原酒(余市モルト、宮城峡モルト、カフェグレーン)を厳選してブレンドした、プレミアムブレンデッドウイスキーです。

 

ニッカウヰスキー創業80年記念での誕生でした。余市蒸溜所でつくられるモルトの特徴は「石炭直火蒸溜」から生まれる力強さ。重厚でコクのあるモルトを生み出す、ストレートヘッド型と呼ばれます。

 

石炭直火蒸溜に関する解説はこちら>>>「竹鶴ピュアモルト

 

Yoichi Distillery 余市蒸溜所
Yoichi Distillery 余市蒸溜所

 

いっぽう、宮城峡蒸溜所のモルトウイスキーは「スチーム式(蒸気間接蒸溜)」と呼ばれる方法。ポットスチルの底と釜の内部にめぐらせたパイプにスチームを通し、石炭直火蒸溜より低温の約130℃でじっくりと蒸溜します。

 

ポットスチルは余市蒸溜所と異なり、胴体部分に丸い膨らみのある「バルジ型」です。バルジ型はこの丸い膨らみによって蒸気の流れが複雑になるのが特徴。

 

釜にもどる蒸気も多く、釜にもどった蒸気は香味成分とふたたび上昇します。この工程をくりかえすことにより、アルコール成分が凝縮されて、洗練された味になると言われています。

このふたつの特徴あるモルト原酒を包み込んで、まろやかにブレンドする役割がカフェ式連続式蒸溜機で造ったグレーンウイスキーなんですね。

 

宮城峡蒸溜所が誇るのが有名な「カフェ式連続式蒸溜機」。導入当時、すでに旧式とされていた蒸溜機ですが、あえてこだわった旧式蒸溜機でした。

 

このカフェ式蒸溜機でつくられたグレーンウイスキーはクリーンになりすぎず、グレーン由来の風味が残ると言われています。さらに、熟成を経ることでニッカのブレンディングの要となるグレーンウイスキーになるわけですね。

 

カフェ式連続式蒸溜機の歴史はこちら>>>「ニッカ カフェジン」

 

 

「石炭直火蒸溜」の力強いモルト。「スチーム式」の華やかでスムースなモルト、そしてグレーン由来の風味を残すカフェグレーン。

 

それらの原酒が12年熟成されたものが「ザ・ニッカ12年」。異なる個性があざやかに溶け合っていると評価も高い逸品です。

 

一般的なレビューを見てみると、シンプルに「美味しい」という表現が多く並んでいます。初心者はもちろん、上級者も認める上質な麦芽の甘み、熟成原酒の持つ華やかな香りが魅力です。

 

 

サントリー響12年が販売を終了、ノンエイジの響JAPANESE HARMONYが後継となりました。

 

その響が値上がりしている現在、「ザ・ニッカ12年」も高値とはいえ、同じクラスのジャパニーズウイスキーに比べるとこの質で価格帯ならという評価もあります。飲み方はぜひロックで。