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シングルモルト宮城峡 熟成バランス良好のニッカフルーティフレーバー

「シングルモルト宮城峡(Miyagikyo)」は宮城県仙台市青葉区のニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所でつくられたモルトウイスキーを使ったシングルモルトウイスキーです。

 

宮城峡蒸溜所は広瀬川と新川(ニッカワ)が合流する自然に囲まれた場所に位置。モルトウイスキーは「スチーム式」と呼ばれる間接蒸溜方法により、華やかでフルーティな香りとまろやかな味わいが特徴です。

 

間接蒸溜の特徴はこちら>>>「ザ・ニッカ12年」

 

近年、年数表記がないノンエイジ(NA)のウイスキーが増えています。世界的な原酒不足で、年数表記に使用できる原酒自体が足りなくなっているんですね。

 

hirosegawa 仙台市青葉区の広瀬川
hirosegawa 仙台市青葉区の広瀬川

 

ご存知のように年数表記はそのウイスキーが樽のなかで熟成されていた熟成年数を表す数字。

 

複数の原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーの場合、一番若い原酒の熟成年数を表示しなければなりません。

 

とはいえ、世間の風潮はやはり熟成年数重視。ウイスキーは熟成年数が長いほどおいしい?と思っている人も多いですが、熟成にはピークがあり、ピークを過ぎてしまえば渋みや苦みが強くなってきます。

樽のピークを完全に過ぎて寝かしてしまったら、最後にはウイスキーの味と香りではなく「樽の木材の味」にしかならないとか。

 

一般的には12年以上の長期に及ぶほどピークを迎える原酒は少なくなり、管理の手間もかかり、高価なものになります。

 

また、同じ蒸溜所でつくったモルト原酒でも熟成させている場所の気温、湿度、樽の種類によっても熟成年数は違います。10年でピークを迎える原酒もあれば、もっと寝かせないといけないものもあるんですね。 

 

 

樽が呼吸することで失われていく「天使の分け前」が年間で2%とすると、単純計算では樽詰めされたウィスキーは50年で空っぽになってしまうわけですから、考えただけでもたいへん。

 

今回紹介する「シングルモルト宮城峡」も熟成年数を示さないノンエイジ(NA)。世界的な原酒不足という背景はあるものの、たんにそれだけではない理由もあるそうです。

 

「フルーティー・軽快・華やか」という特徴をもつ宮城峡蒸溜所のモルトウイスキーは、さまざまな熟成年数で質にも差があるんですね。

 

 

そのため、熟成年数で分けられた商品では完全に表現しずらく、かえって年数表示をなくしたことで、10年未満の若い原酒も使って宮城峡蒸留所のモルトらしさが表現できたということなんですね。

 

うがった見方をすれば、それは言い訳なんじゃないの?となるかもしれませんが、実際に一般的なレビューでは「飲みやすい・香りがフルーティ・力強さがある」と高評価。

 

「シングルモルト宮城峡」は最安値価格で3,800円ほど。「ノンエイジで期待していなかったけれど思ったよりもおいしかった」「コスパ的にもちょっと高いシングルモルト余市よりもこちらがいい」というレビューもあります。

 

 

ストレートやロックという飲み方だけでなく、バニラアイスにかけて味わう食べ方もあるようです。

 

宮城峡シリーズには「シングルモルト宮城峡2000's」「モスカテルウッドフィニッシュ瓶」「シェリーカスク」、宮城峡蒸留所限定の3種類「シェリー&スイート」「フルーティ&リッチ」「モルティ&ソフト」があります。

 

終売の「10年」「12年」「15年」はすっかり高値になってしまいましたが、ヤフオクなどのニッカ宮城峡関連情報も調べてみたので、興味のある方はチェックしてみてください。