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竹鶴ピュアモルト 品薄で定価価格から高騰、生チョコレートも人気に

竹鶴ピュアモルト、品薄で定価価格から1,000円ほど高騰

「竹鶴ピュアモルト(Taketsuru Pure Malt)」はニッカウヰスキー余市蒸溜所宮城峡蒸溜所でつくられたモルトウイスキーを使った、ブレンデッドモルトウイスキーです。

 

竹鶴12年が終売になってからの後継となるスタンダード。別名、竹鶴ノンエイジ、ノンビンテージと言われます。

 

ノンエイジはアルコール度数43度・700mlで、定価の目安となる参考小売価格は販売元のアサヒビールによれば消費税別で3,000円。

 

また、最安値は変動の可能性がありますが、記事アップ日の価格を載せておきました。

竹鶴ピュアモルト

(43度・700ml)

参考小売価格

(消費税別)

通販販売店の

最安値価格(税込)

ノンエイジ

3,000円

3,900円ほど

 17年

7,000円

17,000円ほど

21年

15,000円 27,000円ほど

25年

70,000円 130,000円ほど
Yoichi Distillery 余市蒸溜所
Yoichi Distillery 余市蒸溜所

記事アップ日時点では、品薄のためにノンエイジながらも通販の最安値(税込)が3,900円ほどと高騰したままになっています。

 

シリーズの年数表記物では「17年」「21年」「25年」が販売されていますが、まさに目が飛び出そうな価格ですね。

一般的なレビューの評価は

一般的な評価からまずはマイナスポイント。「値段が高いのがネック」「巷の酒屋さんでは手に入らなくなった」という感想とともに、「昔に比べると香りが薄くなっている」という厳しい指摘も。

 

終売の竹鶴12年がコストパフォーマンスに優れていたため、愛飲家としてはきびしい目になりがちな傾向にあります。

とはいえ、往年の味と比較せずに現行品を評価したレビューとして、「ノンエイジでも完成度は高い。スモーキーでありフルーティな香りはまさに余市と宮城峡そのもの」「とろっとして舌触りの良いウイスキー」「余市ほどピート臭が強くなく飲みやすく感じた」「竹鶴安定の品質。美味しさ」など支持する感想も見られます。

モルト入りの生チョコレートも人気

竹鶴ピュアモルトの入った生チョコレートも人気ですね。「生チョコ発祥の店シルスマリア(Silsmaria)の生チョコレート(16粒入り)」や「17年物の竹鶴ピュアモルトを使った札幌すすきのニッカバーの生チョコレート(9粒入)」など、いくつか種類があります。

 

17年物使用の生チョコは送料がかかりますが、1,400円ほどで購入できます。口コミを見てみると、「熱い珈琲を飲みながら口の中で溶かして味わえば、さらに旨さが際立つ」と書いている方もいました。

 

おしゃれですね~。アルコール入りなのでお子さんに見つからないようにしなければ(笑)。

竹鶴ピュアモルトの特徴は

竹鶴ピュアモルトの特徴は余市蒸溜所伝統の「石炭直火蒸溜」による力強いモルトに、宮城峡蒸溜所の「スチーム式(蒸気間接蒸溜)」で造られたやわらかなモルトがブレンドされている点にあります。

余市蒸溜所はニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏がウイスキーづくりの本場、スコットランドに似た気候風土の北海道余市を選んで設立。

 

本場で学んだウイスキーづくりの手法を、そのまま再現することにこだわりました。そのひとつが先述した「石炭直火蒸溜」。

 

ご存知の方も多いと思いますが、スペイサイド地域エルギンにあるロングモーン蒸溜所の方式にならっているんですね。

 

 

現在、同蒸溜所は停止中ですが、ポットスチルは初留釜、再留釜と合わせて8基。初留釜は石炭直火焚き、再留釜は蒸気蒸留方式とまさに同じ。

 

石炭直火蒸溜は適切な火力が保たれるように石炭をくべ続けなければならず、熟練の職人の技が必要だと言われます。

 

現在ではスコットランドでも珍しくなっている伝統の技を、余市蒸溜所ではあえて守り続けているんですね。