セントジョージボタニヴォワジン・カリフォルニア産の本格派ジン

セントジョージボタニヴォワジン・カリフォルニア産のクラフトジン

「セントジョージスピリッツボタニヴォワジン(St.George Botanivore Gin)」はカリフォルニア州サンフランシスコのアラメダ(Alameda)に蒸留所を持つセントジョージスピリッツ社が造っています。

 

アラメダエリアはThe Island Cityと呼ばれる美しい湾を臨む広大なエリア。

 

もともと18世紀後半にスペイン人がこの地を開拓した歴史があります。

 

アラメダとは1853年に住民投票によって選ばれた名称で、スペイン語で「ポプラの木が育つ場所」や「並木道」という意味なんですね。

 

サンフランシスコ湾の画像
San Francisco Bay サンフランシスコ湾

カリフォルニアのワイン・ジンファンデルとは?

カリフォルニアといえば、代表的なブドウ品種「ジンファンデル」で知られています。

 

赤ワイン用の黒ブドウで、イタリアでは「プリミティーヴォ(最初)」という名称で栽培されています。

 

他の品種に比べて早熟なため、最初に(収穫する)という意味がついているとか。

 

ロゼワインにも「ホワイト・ジンファンデル」と呼ばれて使われているんですね。

 

ジンファンデルは香りが高く、味わいは力強くて濃厚です。また、アルコール度数が高めのワインができるのも特徴です。

ボタニカルにビールの原料、シトラホップ

お話をジンに戻しましょう。セントジョージスピリッツのボタニヴォワジンは、ローカルボタニカルなど19種類のボタニカルが使われていて、これは同社のホームページでも公開されています。

 

アンジェリカの根、ベイローレル(ローレルの別名)、ベルガモットピール、黒コショウ、キャラウェイ、カルダモン、コリアンダー、シナモン、シトラホップ、コリアンダー、ディル(dill)の種、フェンネルの種、ショウガ、ジュニパーベリー、レモンピール、ライムピール、オリスの根、セビリア(セビル)オレンジピール、スターアニス。

ボタニカルのシトラホップとは、ビールの原料でもおなじみで柑橘系の香りが特徴です。

 

有名なアメリカンホップ「カスケード」の約3倍の香り成分が含まれているため、グレープフルーツやライムを思わせる強い柑橘香があるんですね。

 

ホップの産地はワシントン州にあるヤキマ渓谷で、世界有数のミントの産地でもあります。

 

ちなみに、ホップをボタニカルに使っているジンには、以下の銘柄もあります。

 

「クラフトジン岡山 Craft Gin OKAYAMA」

「ミッケラーボタニカルジン(Mikkeller Botanical Gin)」

「ウィリアムエレガント48ジン(Williams Elegant 48 Gin)」

王道ボタニカルに個性をプラス、クラシカルなクラフトジンに

ディルとはイノンドとも呼ばれるインド・アフリカ原産のセリ科の一年草。茎葉と種子は香辛料としてピクルスや魚料理に使われます。

 

フェンネルはウイキョウとも呼ばれる、古代ギリシャ・ローマ時代から広く利用されてきたハーブ。

 

ほろ苦さと樟脳(しょうのう)に似た香りがあるのが特徴で、種子を乾燥させて魚料理やサラダ・ケーキ・パンなどに使います。

 

ボタニヴォワジンは、ジンの王道といえるそのほかのベーシックなボタニカルに、これらの特徴的な素材がうまく溶け合い、複雑な深みを出しているんですね。

 

マティーニやジントニックなど、味に大きな変化をつけないクラシックなカクテル向きのジンです。

 

ホップの花の画像
Hops ホップの花

セントジョージボタニヴォワジンの度数・価格

セントジョージボタニヴォワジンはアルコール度数45度・750mlで、今日現在の最安値は6,100円ほど。

 

ちなみに、同社にはセントジョージテロワールジンという銘柄もあります。

 

こちらはオークランドにあるゴールデンステートの大自然にインスパイアされたという限定クラフトジン。

 

ダグラスファー(アメリカ松)、ローレル、セイジなど、地元産のボタニカルをキーにした10種類のボタニカルが使われています。

 

森の木々やハーブが感じられる個性的なジンとして、ボタニヴォワジンと並ぶ人気でしたが、限定品のために日本の通販では在庫がないんですね。

 

ディルの画像
Dill ディル

日本の酒文化にも造詣の深いセントジョージスピリッツ社

セントジョージスピリッツ社は1982年にカリフォルニアの海軍基地の跡地に設立されました。

 

ジン、ウォッカ、ウイスキー、リキュールなど、地元色の強いハードリカーを造っている総合酒類メーカーです。

 

創業者のヨルク・ルフ(Jorg Rupf)氏は、ドイツからカリフォルニアに移住した人で、現代アメリカのクラフトスピリッツ・ムーブメントの土台を築いたレジェンドとして知られています。

 

ルフ氏は2010年に現場から退いて、現在のマスターディスティラーは1996年から同社で働いてきたランス・ウィンターズ(Lance Winters)氏。

 

彼は米国海軍原子力技師として働いた後に、ビールづくりを学びました。

 

好きなエールからウィスキーを作りたいという欲求から蒸留に興味を持ち、蒸留酒の世界に入ったという、こだわりの人なんですね。

 

フェンネルの画像
Fennel フェンネル

 

カリフォルニアにはさまざまな世代の日系人家族が住んでいることもあり、このメーカーは日本との縁は深いようです。

 

着眼点も鋭く、日系人の梅栽培農家の梅で梅酒をつくったり、30年以上も前にまだ地元ではあまり知られていなかった焼酎造りにも挑戦したりしています。

 

革新的な蒸留酒をつくる意欲にあふれる取り組みは、梅酒樽で原酒を後熟したシングルモルトウイスキー「ボーラー」の開発にもつながっています。

 

カリフォルニア州限定品ということなので日本の通販にはありませんが、今後の入荷に期待しましょう。