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クラフトジン岡山 ボタニカルにモルトやホップ、焼酎樽熟成のドライ感

クラフトジン岡山 宮下酒造が一級河川の伏流水で造る酒

「クラフトジン岡山(Craft Gin OKAYAMA)」は、岡山県で100年の歴史がある宮下酒造株式会社が造っている日本のクラフトジンです。

 

宮下酒造は日本酒、地ビール、焼酎、梅酒などの酒類を製造・販売する総合酒類メーカー。代表銘柄である日本酒「極聖」、地ビール「独歩」と同じく、「クラフトジン岡山」も県内の一級河川である旭川(あさひがわ)の伏流水を使っています。

単式と連続式蒸留機を連結されたハイブリッドスチル

クラフトジン岡山には大きな3つの特徴があります。ひとつはジンの一部蒸留所で使われているハイブリッドスチルの使用。

 

ドイツのホルスタイン社製でポットスチル(単式蒸溜器)とコラムスチル(連続式蒸留機)が連結されたタイプなんですね。

 

岡山城
岡山城

上質な香りが残りやすく、爽やかな仕上がりになると言われます。宮下酒造には焼酎用のステンレス製蒸留器もありますが、ジン製造のためにあえて蒸留の過程で生成される硫化物などを吸着しやすい銅製を導入しています。

自社製の米焼酎がベーススピリッツ

ベーススピリッツに使われているのは自社製の米焼酎。試行錯誤のなかで味がまろやかになり、香り高く飲みやすくなるという結論になったことから、米焼酎が使われるようになったのだとか。

ボタニカルには珍しいモルト、ホップを使用

米焼酎にはジュニパーベリー、コリアンダー(パクチー)、アンジェリカルート、レモンピール、オレンジ、モルト、ラベンダー、ホップ、シナモン、生姜、オールスパイスなど約10種類のボタニカルを漬け込んで蒸留しています。

 

モルト、ホップが使われているのは宮下酒造の地ビール「独歩」にも関連があります。このビールに使われている麦芽(モルト)、ホップ、ビール酵母などすべてドイツの最高級の原材料。

中世からドイツではマイスター制度と呼ばれる職人の階級制度がありますが、同社ではブラウマイスター(醸造技師)であるウォルフガング・ライアール氏の技術指導により、下面発酵(低温で時間をかけてゆっくり行う発酵・貯蔵熟成法)で本格的に造られているビールなんですね。

 

ブラウマイスターとは仕事で最高の結果を達成するための人材、道具、工場内の空気など、すべてに責任を負い、最高の商品をつくり上げる職人の中の職人のこと。

 

品質保証の代名詞の意味をもつだけに、ビールに注がれるこだわりは特別なもの。そんな地ビール「独歩」のノウハウが活かされたモルトやホップがボタニカルに使われているわけです。

beer ビール
beer ビール

モルトやホップを使った世界のスピリッツとは?

ちなみに、世界のスピリッツでモルトやホップを使った例は以下の銘柄がありますが、ジンのボタニカルに使われているというのは珍しいようですね。

 

「ミッケラーネイビー ボタニカルジン」

ベーススピリッツにホップを使用

 

「ジェムソン」のカスクメイツシリーズ

ビール熟成樽でウイスキーの原酒の仕上げの後熟

蒸留後に焼酎樽で数カ月間熟成、オークの香り付け

クラフトジン岡山はさらに蒸留後、焼酎を貯蔵していたオーク樽(樫の樽)で数カ月間貯蔵、木の風味と色を移して熟成させています。

 

樽で熟成させるジンは海外のクラフトジンにもありますが、焼酎樽を使うのは日本オリジナルの製造法であり、こちらも独自性が見られます。

 

このように、宮下酒造のクラフトジン岡山はベーススピリッツの種類、ボタニカル、仕上げの熟成に独自性を出しているという点が他社との大きな違いですね。

価格やレビュー、おいしい飲み方は

クラフトジン岡山はアルコール度数50度で最安値価格(税込)は500mlで5,000円ほど、ベビーサイズ200mlで2,200円ほど。

 

風味は爽やかな柑橘系の香りがふわりと漂いながらも、独特のドライな苦味も感じられるのでちょっと漢方のような印象を受ける方もいるかも。

 

一般的な評価は「とってもいい香り。自家製ジンジャーエールでジンバックにしていただきました」「米ベースのせいか、純米酒の重みのある感じの印象」「有名どころのジンを飲んできましたが、それとは一線を画す華やかな香りと旨味」などおおむね高評価のレビュー。

クラフトジン岡山

通販販売店の

最安値価格(税込)

 50度・500ml

5,000円ほど

 50度・200ml

2,200円ほど
Rice plant 稲
Rice plant 稲

50度と日本のクラフトジンの中ではアルコール度数が高いほうなので、飲み慣れている方はストレート、ロックと進めると思いますが、飲み慣れていない方はいきなりストレートではガツンときてしまいます。

 

そこで箱の中の栞にも書いてあるように、氷を入れたり、炭酸、トニックウォーターなどで割って飲むのをおすすめします。

 

最初はジンと割材を1対1くらいで少量割ってちょっとだけ飲み、キツすぎるようなら少し足してちょうどいい自分なりの着地点を見つけるような飲み方がいいかもしれません。