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「和GIN(ジン)」日本酒を蒸留、10年貯蔵の蔵元クラフトジン

「プレミアムクラフト和GIN(ジン)」は茨城県水戸市の老舗酒造メーカー、明利酒類(めいりしゅるい)株式会社が造るジャパニーズクラフトジンです。

 

同社は江戸時代末期の安政年間に創業した加藤酒造店を前身として、百年梅酒」「清酒副将軍」などの銘酒を生み出してきました。

 

日本酒を造るのに欠かせないのが「酵母」ですが、その中に「小川酵母(協会10号酵母)」という東日本で多くの酒造が使用する酵母があり、実はこの酵母を生み出したのが明利酒類株式会社です。

 

 

さらに、その小川酵母に改良を加えて完成した「M-310酵母」は現在、同社で作られる吟醸酒すべてに使われています。通し番号風でむずかしそうなネーミングですが、310=水戸という意味だそうで実はシンプル(笑)。

 

現在、神奈川県愛甲郡愛川町で「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」「昇龍蓬莱(しょうりゅうほうらい)」の銘酒で有名な老舗蔵元「大矢孝酒造(おおやたかししゅぞう)」から移籍した菊池譲杜氏が酒造りに関わっており、そのレベルの高さに定評があります。

 

酒造りに厚みのある環境が整った同社は、2015年8月に最初のスピリッツ「和Vodka(ワ・ウォッカ)」を発売しました。国産白樺の炭で丁寧にろ過された、まろやかなクラフトウォッカです。

「和GIN(ジン)」もまた、同社オリジナルの理念が強く反映されています。ほかの日本のクラフトジンと大きくちがうのは、「日本酒を蒸留して10年間貯蔵した」ベーススピリッツを使っていること。

 

日本の個性を出すために、高級焼酎を一部ベーススピリッツに使ったり(油津吟 YUZUGIN)、ベーススピリッツを焼酎樽に貯蔵したり(クラフトジン岡山 Craft Gin OKAYAMA)という工夫をしているメーカーはあります。

 

和ジンの場合は日本酒を蒸留しているので、米焼酎のような状態で10年間貯蔵しているわけですね。ちなみに、米焼酎由来のスピリッツを使うクラフトジンに、Japanese GIN 和美人があります。

 

rice 米
rice 米

 

ジンは貯蔵しないのが一般的でほかの蒸留酒にくらべて比較的早く短期間で造れるのがメリットです。それがクラフトジンの蒸留所が参入しやすい利点でもあります。

 

そこをあえて、ベーススピリッツを10年間貯蔵して造れるのは、やはり老舗蔵元のスケールでしょう。

 

7種類のボタニカルはウッディな香りのジュニパーベリー、レモンピール、オレンジピールの柑橘系、スパイシーなシナモンなど、高品質なボタニカル素材を使っています。

 

tsukubasan 筑波山
tsukubasan 筑波山

 

ラベルのデザインは江戸時代末期の浮世絵師・歌川広重の作品を現代風にリメイク。「西の富士、東の筑波」と称される茨城県のシンボル、筑波山と桜の風景になっています。ちなみに、桜は和ジンのボタニカルに入っていません。

 

ジンの本場、イギリスでも試飲会を開いたところ、「割らずにロック、ストレートでも楽しめる」と高く評価されたそうです。