和美人ジン・鹿児島県の本坊酒造の米焼酎を使ったスピリッツ
「ジャパニーズジン和美人(Japanese GIN Wabijin)」は鹿児島県南さつま市加世田津貫にある「本坊酒造(ほんぼうしゅぞう)株式会社」の津貫(つぬき)蒸留所でつくられています。
本坊酒造は明治5年創業の総合酒類メーカーで、地ウイスキーのマルスウイスキーブランドでも知られています。
その本坊酒造が焼酎の伝統技術、ウィスキーのブレンド技術などを活かしてつくったのがクラフトジン和美人。
日本らしさを感じさせる米焼酎を精製した麹仕込みのベーススピリッツを使うことで、お米の甘み、麹のお酒独特の旨味が活かされています。
価格とテイスティングレビューの評価
和美人はアルコール度数45度・700mlで通販販売店の最安値は3,500円程度。一般的な評価として、まずはネガティブな感想として数は少ないものの、「焼酎感」が残っているのがちょっと気になるという人も。さらに「高価格」であることがマイナスポイント。
たしかに、米焼酎の個性を活かしたジンというのがこのボトルの個性なので、焼酎そのものが苦手な方はちょっと抵抗を感じるかも。ただし、圧倒的な否定評価ではなく、そういう人でも風味の良さは肯定しています。
一般的な評価は「重厚な香りと飲んだ後に鼻から抜ける香りがいい」「度数は高めですが、味わいはまろやか」「ニッカのカフェジン同様かなり質のいい和風ジン」というレビューが並びます。
おいしい飲み方 香りが気になるようなら柑橘系カクテルで
おいしい飲み方としては香りが気に入ればストレートやロック。「ストレートで飲んで、ビールをチェーサーにする」という飲み方を提案している人もいます。
ロックで香りの強さが気になるようなら柑橘系を使ったカクテルもいいですね。「オレンジ・ブロッサム」がおいしかったという感想もあります。
かんたんに説明すると和美人のオレンジジュース割りです。サイダー割にする方もいます。お試しくださいね。
鹿児島で収穫されたボタニカルとジュニパーベリー
ボタニカルはジンの核となるジュニパーベリーを基本に、鹿児島各地で収穫された9種。ボトルラベルの薩摩ボタンにも描かれています。
金柑・柚子・緑茶・檸檬・辺塚橙(へつかだいだい)・けせん・月桃(げっとう)・紫蘇・生姜が使われ、スパイシーさとほのかな甘みが調和しています。
けせんとは一般的にニッケ、シナモンと呼ばれるニッケイ属の木。けせんの木の葉に殺菌効果があるので、地元で有名なけせん団子(小豆団子)にも葉が使われます。
健康にもうれしい南国ボタニカル
辺塚橙は橙(だいだい)の原種といわれていて、鹿児島市肝付町内之浦と南大隅町佐多の町境周辺の辺塚集落に古くから自生していた香酸柑橘類。この地域でしか生産されていない希少な果物です。
月桃は沖縄県を含む亜熱帯地方に群生する、ショウガ科ハミョウガノ属の植物。葉は爽やかな芳香があり、防虫効果、消臭効果、鎮静効果のある芳香剤、お茶などに利用されています。
赤ワインの34倍ものポリフェノールが含まれていることがわかり、強い抗酸化作用も注目されています。
ボタニカル別に仕込み・蒸留後にブレンディングという独自製法
それぞれのボタニカルはひとつでは味の個性が強すぎるため、ボタニカル別に仕込み・蒸留してからブレンドされます。
ブレンディングには同社のウイスキー造りのブレンド技術が活かされ、香りや味の調和がはかられているんですね。
本坊酒造マルス津貫蒸溜所は工場見学ができる人気スポットです。和美人は鹿児島県南さつま市のふるさと納税の返礼としてもらえるので、楽天などでチェックしてみてください。