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モンキーショルダー キーモルトは銘酒3本、名の由来は作業員への敬意

「モンキーショルダー(Monkey Shoulder)」はウイリアムグラント&サンズ社が所有するスペイサイドの3つの蒸溜所のシングルモルトから造られているブレンデッドモルトウイスキーです。

 

ブレンデッド(バティッド)モルトは数十種類のモルトをブレンドしていることがほとんどですが、たった3種のみのブレンドという点が「モンキーショルダー」の大きな特徴なんですね。

 

キーモルトは「グレンフィディック」「バルヴェニー」「キニンヴィ(Kininvie)」。合計27樽の原酒によって造られています。

 

グレンフィディック蒸留所

photo credit: snorrelo scotland-2005-085 via photopin (license)

 

グレンフィディック蒸留所とバルヴェニー蒸留所は以前の記事で紹介しましたが、キニンヴィ蒸留所というのは聞きなれないという方も多いはず。

 

キニンヴィ蒸留所では1990年の操業開始以来、シングルモルトが樽で売買されることがありません。

 

各所の情報では「オフィシャルはおろかボトラーズでもリリースされていない、同社秘蔵の蒸留所。記念ボトル以外では1度もボトリングされていない幻のシングルモルト」と紹介されています。

とはいえ、海外で数えるほどのリリースはあり、日本でも「17年」「23年」あたりは並行輸入品ならわずかに購入できるようですね。

 

価格面で言えば最安値で「グレンフィディック12年」が2,600円くらい、「バルヴェニー12年ダブルウツド」が5,000円前後、ブレンドされた「モンキーショルダー」が3,000円前後。

 

残りの「キニンヴィ」はレアモルトですし、価格的にはお得感はあります。こちらがそのキニンヴィ。

 

 

とはいえ、3種となるとわかりやすいだけに個性的な風味がどれだけ出せるかが勝負。後述しますが、評価ではそれぞれの銘柄の特徴に気をとられて、つい比較対照してしまう傾向もあります。

 

「モンキーショルダー」の名の由来はフロアモルティングが盛んに行われていた時代への作業員への敬意からきています。

 

木製のシャベルを使い、手作業で行っていた作業員。使用する道具が重く、熟練が要求される上、24時間体制で麦芽の状態を見なければならないのでかなりの重労働が必要とされます。

 

Three Monkeys 3匹のサルの辛さだった?
Three Monkeys 3匹のサルの辛さだった?

 

彼らが作業で肩が痛くなることを「まるで肩に猿が乗っているようだ」という意味で「モンキーショルダー」と呼んでいたことからきています。

 

「モンキーショルダー」のホームページを確認すると、「今では少ない手作業で大麦の醸造を行っていて、作業環境も良くなっている」とのこと。

 

フロアモルティングについての解説は>>>「ラフロイグ10年」

 

ちなみに、キーモルトのひとつ、バルヴェニーは現在でも自社蒸留所で昔ながらのフロアモルティングをしている数少ない蒸留所のひとつです。

 

 

飲み方のおすすめはとりあえずストレートか、ロックでしょう。一般的な評価を調べてみると、「クセなく美味しい」「飲み口が軽くて進みやすい」という高評価のレビュー。

 

ただし、個別のキーモルトをつい比較しがちな飲み方になってしまい、当然ながら、シングルモルトのほうがいいという評価も。また、「ボトルの瓶が重い」というのも、気になる人にとってはマイナスポイントのようです。

 

「モンキーショルダー」には贈答用に「スペシャルケージ付ギフト」のセットもあります。ボトル(猿)が檻に入っているおしゃれなデザインです。