ジョニーウォーカーブラックラベル12年・日本ではジョニ黒でおなじみ
「ジョニーウォーカーブラックラベル12年(Johnnie Walker black Label)」はディアジオ社が所有するブランドのブレンデッドスコッチウイスキーです。
船旅でウィスキーを楽しむ際、高波で船が揺れても簡単に倒れたり壊れたりしないためにに四角形の形になり、現在もその名残が残されています。
ブラックラベル12年は日本では長らく「ジョニ黒」の愛称でおなじみですが、ジョニーウォーカーには種類がたくさんあり、ふだんウイスキーになじみのない人は見分けがつきにくいのもたしかですね。

赤(レッドラベル)と黒の違いはキーモルトと熟成年数
同じカラーでもダブルブラックのように名前がちょっと違うものもありますが、基本的にはラベルのカラーがランク分けの基準とされています。
一般的によく知られている赤(レッドラベル)と黒の違いはキーモルトや熟成年数にあります。
レッドラベルのキーモルトはスカイ島のタリスカーを中心に35種類の原酒がブレンドされています。
タリスカー由来のスモーク感が特徴ですが、若い原酒が使われているのでかなり舌にピリピリときて口当たりも硬い印象がありますね。
ブラックラベル12年、つまり黒のキーモルトはスペイサイドのカーデュ、スカイ島のタリスカー、アイラ島のラガヴーリンなど、シングルモルトだけで29種類にのぼるとか。
グレーンウイスキーも含めると、最低12年以上熟成された40種類ものウィスキーがブレンドされています。
そのため、レッドラベルに比べると、12年熟成の深みと複雑があり、まったく違った印象になります。
昔、日本では1万円ほどしていたジョニ黒ですが、1989年に消費税が導入され、物品税とウイスキーの等級制度が廃止された結果、現在は2,000円ほどの価格で購入できるようになっています。

ジョニーウォーカーブラックラベル12年の価格とレビュー評価
ジョニーウォーカーブラックラベル12年はアルコール度数40度で700mlと1000mlがあります。
700mlは今日現在の販売店での安い価格帯は2,100円ほど。1000mlは2,900円ほど。
一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。
「グラス付きだったが、何の変哲もないグラスで拍子抜け」
支持するレビューは以下の通りです。
「シングルモルトだと安く買えても3,000円弱くらいからがスタートラインなので、ブラックラベルはコスト面でも優秀」
「これより旨い酒はいくらでもあるが、値段以上の満足感はなかなか無い」
「少しさっぱり目だがコスパはいい」
「ウィスキー超初心者。ビギナーにも分かる味の違いを楽しんでいます」
「スコッチらしさが存分に出ていて、じっくり味わいながら飲める大人のお酒」
「ジョニ赤のアルコール臭もなくおいしく飲めた」

味に関してはリピーターが多いこともあり、とくにマイナス評価はないようですね。
「自宅で飲むなら、味と価格のバランスに納得」という感想は多くみられます。
ジョニーウォーカーではオリジナルハイボールグラス付きで価格がそれほど変わらない販売店もありますが、グラスのデザインが発売時期によって違うようです。
グラス付きを購入する場合は、販売店の商品画像と口コミ評価を参考にしてデザインの気に入ったところから選んでくださいね。
飲み方はアルティメットハイボール、クラフトハイボールなど
ジョニーウォーカー黒ラベルはロックやストレートで楽しむ方も多いですが、日本での販売元のキリンビール株式会社がこのウイスキーならではのハイボールの飲み方を提案しています。
ブラックラベルとソーダを1対3で割って飲む「アルティメットハイボール」、また、ハイボールのグラスの縁に塩、砂糖など副材料を付けて一緒に飲む「クラフトハイボールです。
グラスのふちをレモンでさっと一周させて、お皿の上に塩や砂糖を載せたらグラスを逆さにして軽くつけましょう。

オールドハイランドウイスキーからジョニーウォーカーへ
ジョニーウォーカーはスコットランドのキルマーノック(Kilmarnock)で製造されたのが発祥で、現在は世界最大の総合酒類メーカーである英国ディアジオ社(Diageo)傘下のブランドとなっています。
始まりは1800年代初頭。ジョン・ウォーカーがスコットランドで食料雑貨店を始め、そこでウイスキーを販売しました。
やがて、彼の息子のアレキサンダーが家業に関わるようになり、オリジナルのブレンデッドウィスキーを開発して販売。
ウォーカー家は会社を立ち上げ、世界的なブランドに成長していきます。
当初「オールドハイランドウイスキー」と呼ばれていたウイスキーは、のちに父ジョン・ウォーカーの名をとって「ジョニーウォーカー」に改名され、ラベルも意匠登録されることに。
紅茶やスパイスのブレンドにインスピレーションを得たブレンド技術は200年近くにおよび、現在、12名ものブレンダーがその味を守り続けています。