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イチローズモルトホワイトラベルの特徴と定価・レビュー評価・飲み方は

イチローズモルトホワイトラベル700mlの特徴と飲み方

「イチローズモルト&グレーンホワイトラベル(Ichiro's Malt&Grain World Blended Whisky WHITE LABEL)」は埼玉県秩父市の山中にある、ベンチャーウィスキー社・秩父蒸留所(CHICHIBU Distillery)が販売しているブレンデッドウイスキーです。

 

秩父蒸留所のウイスキー原酒をキーモルトに、合計9つの蒸留所のモルト原酒と2つの蒸留所のグレーンウイスキーが使われています。

 

風味の特徴は「フルーティさの中に軽く甘い香りが漂う、爽やかなタイプ」。

 

秩父蒸留所の原酒がキーモルトとはいえ、ブレンデッドなので大人気のシングルモルトと比べてブレンダーの手腕が問われる銘柄です。

 

秩父市の武甲山の画像
chichibu bukozan 秩父の武甲山

 

飲み方ではストレート、ロック、さらに水1・ウイスキー1の氷なしというトワイスアップが好まれます。

 

とくにトワイスアップは本来の柔らかく、フルーティーな味わいとともにミズナラ樽の香りも引き出せて楽しめます。

 

ハイボールはさっぱりしすぎると感じるかもしれません。

イチローズモルトホワイトラベルの定価と価格推移

イチローズモルトホワイトラベルはアルコール度数46度・700mlで、メーカー希望小売価格は税抜3,500円。

 

以前に比べて在庫があり入手しやすい状況で、今日現在の安い販売店での価格帯は税込3,900円ほどとなっています。

 

2018年12月に初めて紹介したときには税込3,700円前後が多く、タイミングがよければ3,500円を切る販売店も見つかる状況だったので、微妙に値上がりしていますね。

 

今日現在、埼玉県秩父市のふるさと納税(20,000円)の返礼品にもなっています。

イチローズモルトホワイトラベルのレビュー評価

イチローズモルトホワイトラベルの一般的な評価から、まずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。

 

「可もなく不可もなし。個人的にはもう少しピートが効いている方が好き」

「値段が高い」

「グレーンの味が強い。キリン富士山麓と同等の味。ならば、富士山麓の方がコスパが良い」

「香りや味の中にミズナラのモルトも感じられたが、やはりシングルモルトとは違う。イチローズモルトの真髄はモルト100パーセントにある」

「香りは良いがまろやかさはなく、舌に突き刺さるように痛く、刺激が強い」

「純粋なイチローズモルトとは違う。同社の他のラベルよりも価格は手頃だが、味は大きく下回る」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「まろやかでとても美味しい。グローバルレベルの完成度」

「アロマも楽しめるシンプルなウイスキー。ナッツの香りが残った」

「最初に口に含むとオイルっぽく、後味もスッキリ感じなかったが、栓を抜いた後はとても爽やかに飲めた」

「値段のわりには、芳醇な香りと味わい」

「輸入ウイスキーが安く買える日本で、同価格帯で買えるモルトウイスキーと比べるのは無意味。十分美味しいブレンデッド」

「スッと鼻に抜けてサッと消える、雑味がないところが好き。華やかでもくどくない」

「とても香りがよくて、上品にまとまっている」

 

マイナス評価ではアルコールの強さが気になるというのがありますが、ブレンデッドながら46度という高い度数も関係があるのかもしれませんね。

 

とがって感じるようなら、開栓してしばらく置いてからトワイスアップを試してみてください。

 

奥秩父・荒川の画像
chichibu nagatoro 奥秩父山地を源流とする荒川

秩父蒸留所の特徴のひとつは樽の貯蔵庫

モルトウイスキーの熟成が行われる貯蔵方法では、ダンネージスタイル(またはダンネージ式)が伝統的と言われます。

 

ダンネージスタイルの熟成庫は天井が低く、樽は4段程度まで積み上げます。

 

樽の大きさにもよりますが、それ以上積むと重量が下の樽にかかり過ぎてしまうんですね。

 

秩父蒸留所でもこの伝統的な方法で、樽を木のレールを使って積み重ねています。基本は3段で小樽だけ例外的に4段。

 

とはいえ、樽の移動を人間が行うために人手がかかってしまうのがたいへんなようです。

 

ダンネージスタイルの画像
Dunnage style アイラ島のダンネージスタイル貯蔵庫

 

ちなみに、そのほかの方法として、1950から60年代に生まれたラックスタイル(またはラック式)があります。

 

スチールのレールを装備した高いラックに、8から12段ほどまで樽を積めるというもの。

 

ラックスタイルは建設費が高くなるデメリットがある反面、スペースを効率的に使えます。

 

大きな貯蔵庫では地上から高くなるために、空気が樽の周りを循環して樽から多くの蒸発が起こりやすくなるんですね。

 

そこで、入れ替え作業などを行って樽の質の均一化をはかるわけです。

 

最近ではビームサントリーのバーボン「ベイカーズ7年」のように、高いところに置いたまま熟成させるプレミアムバーボンも出ています。

ベンチャーウイスキーの歴史

秩父蒸溜所社長の肥土伊知郎(あくといちろう)さんはウイスキーファンの多いアメリカで、「気鋭のジャパニーズウイスキーメーカー」として注目を集める日本人。

 

秩父蒸溜所は2008年に蒸溜を開始した個人経営の高級モルト専門蒸留所ですが、ルーツは造り酒屋(肥土社長の実家)の「東亜酒造」です。

 

東亜酒造「羽生蒸溜所」は埼玉県羽生市にあり、日本の地ウィスキーの先駆けとして「ゴールデンホース」というブランドを誕生させましたが、2000年に民事再生法の適用を受けました。

 

ラックスタイルの画像
Rack style ラックスタイル

 

肥土社長は「羽生蒸溜所」のウイスキー原酒を引き取り、原酒を福島県の「笹の川酒造」で預かってもらい、2004年秩父市で株式会社ベンチャーウイスキーを設立します。

 

その後、「笹の川酒造」に通いながら、2005年に「笹の川酒造」にあるウイスキーを最初の「イチローズモルト」として発売します。

 

翌年の2006年にはこの羽生蒸留所のイチローズモルト「キングオブダイヤモンズ」が、イギリスの世界的な権威あるウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」でプレミアム・ジャパニーズウイスキー部門ゴールドメダル(最高得点)を受賞しました。

 

2007年からは5年連続で、「ワールドウイスキーアワード(WWA)」のジャパニーズ部門で世界最優秀賞を受賞。

 

品質の高さが注目され、世界にイチローズモルトの愛好家が増えました。

 

2008年に蒸溜を開始した秩父蒸溜所は現在でも4~5人ほどのスタッフで運営されています。

 

自然の状態にこだわるため、ノンチルフィルター(冷却濾過なし)、ノンカラー(無着色)の方針が貫かれている蒸留所です。