· 

ヘンリーマッケンナ 頑固なアイルランド職人のハンドメイドバーボン

「ヘンリーマッケンナ(Henry Mckenna)」はアメリカ・ケンタッキー州のローレンスバーグにあるフォアローゼズ蒸溜所(キリン傘下)が造っている、バーボンウイスキーです。

 

以前は同州ルイヴィルにあるヘブンヒル・バーンハイム蒸留所(ヘブンヒル社)でしたが、変わったようですね。

 

「ヘンリーマッケンナ」はもともとアイルランド生まれのヘンリー・マッケンナが造ったブランド。彼は故郷の蒸溜所でウィスキー造りを学ぶと、18才で渡米してケンタッキー州のフェアフィールドでバーボン造りを始めます。

 

Commonwealth of Kentucky ケンタッキー州
Commonwealth of Kentucky ケンタッキー州

 

1855年の発売以来、量産による品質低下を嫌って、手作りウィスキーにこだわり続けました。

 

発酵が終了するたびに発酵タンクを洗浄するだけでなく、夏場は気温が上がりすぎて発酵のスピードが制御不能になるのを防ぐために作業を中止したという頑固なスタイル。

 

「オールドファッションド・ハンドメイドウィスキー」と称された彼のバーボンは、人気が出ると入手困難となり、「幻のバーボン」と呼ばれるようになります。

 

蒸留所が変わり、現在はフォアローゼズ蒸溜所で安定した生産が行われていますが、近代的な設備が整った現在でもハンドメイドの伝統は忠実に守られているとか。

醗酵中、バクテリアが繁殖して酸が発生すると風味が損なれるため、一度発酵・蒸留させたもろみの残液を25%以上加え、再度発酵させるサワーマッシュ方式がとられます。

 

ちなみに、このサワーマッシュ製法を生み出したのは、同じケンタッキー州にあったオールドクロウ蒸溜所のジェイムズ・C・クロウ博士でした。

 

サワーマッシュ製法の解説はこちら>>>「オールドクロウ」

 

「ヘンリーマッケンナ」に使われる樽材は、直径16インチ以上に成長したホワイト・オーク。

 

oak オーク
oak オーク

 

樹脂分の少ない秋から冬にかけて伐採、6ケ月~1年かけて自然乾燥。さらにオーブンに入れて樹液を除いて樽を造ったら、1回約1分ほど火を入れる樽焦がしを5回続けてやっと熟成に使われます。

 

風通しをよくするために、広々とした熟成庫で窓を大きくとり、ケンタッキーの自然を活かした熟成法がとられます。

 

「ヘンリーマッケンナ(Henry Mckenna)」は同社のスタンダード商品。価格は2,000円前後。一般的な評価はかなり高く「おいしい・飲みやすい・この価格で買えるのは嬉しい」というレビューが並んでいます。

 

Ireland アイルランド
Ireland アイルランド

 

実際にハイボールにしてみると、ちょっとほかとはちがう印象の柔らかい飲み口になります。とはいえ、個人差はあります。バーボン独特のクセが好きな方はちょっと物足りないかもしれません。

 

「幻のバーボンと呼ぶほどでも…」という意見もありますが、入手しにくい時代の呼称なので多少割り引いて受け止めてください(笑)。

 

並行輸入品ではない正規品のほうがちょっと高いですが、旧ボトルデザインの美しさ、すっきり感とともに高級感のある印象となっていて、デザインも受けています。