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スキャパスキレン・16年終売後のアイランズウイスキーは高い評価に

スキャパスキレン・16年終売で後継のアイランズウイスキー

「スキャパスキレン(Scapa Skiren)」はスコットランド・オークニー諸島のメインランド島にあるスキャパ蒸溜所が造っているシングルモルトウイスキーです。日本ではサントリーが取り扱っています。

 

スキャパ16年が終売となり、後継としてノンエイジであるスキレンが登場。

 

バーボン樽だけでの熟成という点では同じですが、ファーストフィルのバーボン樽で熟成させているという点が強調されています。

 

スキャパ蒸溜所
スキャパ蒸溜所

スキャパの特徴1.麦芽がノンピートなのにピートの風味

スキャパの特徴のひとつは、麦芽由来ではないピート香。仕込み水に使うのは、蒸溜所から西へ2マイル程の所にあるオークイルの水です。

 

硬度が高く、ピートがたくさん含まれているために、ウイスキーにはわずかにピート香が感じられるんですね。麦芽そのものは英国本島から取り寄せた、ノンピーテッドの麦芽を使っています。

特徴2.蒸溜所における長い発酵時間

酵母の種類や組み合わせ、活動条件などでも原酒の味は変わりますが、発酵時間の違いでも味は変化します。

 

発酵時間が短いと酸味の少ない重厚なウィスキーとなり、長ければ酸味のあるモロミから軽快なウィスキーが生まれることに。

サントリーのホームページではウイスキーの製造工程として、発酵時間は約60時間と解説されていますが、スキャパ蒸留所の発酵時間は100時間以上なので、長いほうに入りますね。

特徴3.伝説のローモンド・スティル

スキャパ蒸溜所の蒸溜釜は初溜、再溜各1基だけで、初溜釜は1959年に設置された伝説のローモンド・スティル(容量13,500リットル)。

 

バランタインの保有する蒸溜所から移設されたもので、バランタインの技術担当役員だったカニンガム氏によって開発されたものです。

 

ローモンド・スティルはアイラ島ブルイックラディ蒸留所でも使われているスチルで、油のようにとろりとした柑橘系のエレガントな風味が生み出される特徴があります。

 

Brogar メインランド島の遺跡リング・オブ・ブロッガー
Brogar メインランド島の遺跡リング・オブ・ブロッガー

さらに、貯蔵庫が海に近いため、リンゴや柑橘系のすっきりした甘さの中に、かすかに潮気を感じられる後味が生まれます。

価格やノンエイジにたいするレビューの評価は?

スキャパスキレンはアルコール度数40度・700mlで、定価の目安となる希望小売価格は6,400円(消費税別)、通販での最安値(税込)は5,400円ほど。

 

今日現在は定価よりも安い、狙い目銘柄です。一般的な評価からまずはマイナスポイントですが、スタンダードからの後継品のノンエイジとなるときびしい評価が出がちなのですが、そんなこともないようです。

スキャパ

参考小売価格

(消費税別)

通販販売店の

最安値価格(税込)

スキャパスキレン

(40度・700ml)

6,400円 5,400円ほど
Orkney Islands オークニー諸島
Orkney Islands オークニー諸島

16年と比較しての不満もなく、「値段がちょっぴり高い」というくらい。

 

支持するレビューは「味わいがマイルド。甘みはほどほどに旨味がしっかりでいい」「ウィスキーにして懐かしい仕上がり。口当たりが良くスムース」「2~3週間置いて頂くともっとまろやかになり、飲みやすくなりました」「味良し、香り良し、見た目良し」と高評価。

バランタインのキーモルト

スキャパといえばバランタインのキーモルトに使われていることでも知られています。

 

2012年、2016年には数量限定で「スキャパ」の香り・味わいの特長を際立たせたブレンデッドスコッチ、「バランタイン17年スキャパエディション」も発売されました。人気のために希少です。

 

島を歩く女性の画像

スキャパやスキレンの意味や由来

「スキャパ」とは蒸溜所が面しているスキャパ湾が由来で、ヴァイキングの言語であるノース語で「ボート」や「貝床」(オイスター・ベッド)、「隠れ家」という意味があるようです。

 

それはこの地の古い伝説も関係しています。かつて、巨大な海獣に襲われた王姫を救い出すため、一人の若者がピートを積んだ小舟で怪獣の口に飛び込みました。

 

腹の中に入った彼はピートを炊いて怪獣を退治。その怪獣の歯が大小70余にも及ぶオークニー諸島になったとの伝説なんですね。

 

スキレンは「輝き」や「明るい空」を意味します。オークニー諸島の美しい風景をイメージしているそうです。