ジェムソンカスクメイツの特徴
「ジェムソンカスクメイツ(Jameson Irish Whiskey Caskmates)」はアイルランドのコーク郊外にあるアイリッシュ・ディスティラーズ社(ペルノ・リカール社傘下)のミドルトン蒸留所が造っているアイリッシュウイスキーです。
スタンダードの「ジェムソン」とは3回蒸留による原酒づくりまでは同じですが、原酒を熟成させる樽が違います。カスクメイツはブランド発の試みとしてビール熟成樽を使っているんですね。
ミドルトン蒸留所があるコークで人気のクラフトビールのマイクロブルワリー「Franciscan Well(フランシスカン・ウェル)」とのコラボで実現しました。

黒ビールのスタウトビール樽仕上げの風味
製造工程はまず、ジェムソンの熟成に使用した樽がフランシスカン・ウェルに渡され、スタウトビールが貯蔵されます。
スタウトビールとはギネスなどに代表される、しっかりとした苦味とすっきりした後味が主流の黒ビールです。
その後、ビールを取り出した樽をミドルトン蒸留所に戻して、原酒をフィニッシュ(後熟)させます。
黒ビール樽由来の味わいが、ほんのりしたホップの香りだけでなく、カカオやチョコレート風味と言われる特徴につながっていて、スコッチとはひと味違う風味を出しています。
価格・レビュー評価・おすすめの飲み方
ジェムソンカスクメイツ(スタウトエディション)はアルコール度数40度・700mlで、最安値(税込)は2,200円ほど。通販の一般的な評価では星4つ以上なのでかなり高い評価です。
まずはマイナスを指摘する感想としては「もっとアイリッシュの癖、味わいを期待したけれどそれほど個性的ではなかった」「あとくちが少し良くない」「このウイスキーにジンジャーエール割りは合いませんでした」など。
ただ、「おいしいけれど少し残念」というニュアンスなので、それほどの否定感はないようです。黒ビール由来のほんのりした苦味が好みかどうかもあると思います。
支持するレビューではおすすめの飲み方も紹介されています。「ストレートで飲むととビール感が強く、氷を入れると一気にジェムソン特有の甘さ」「スタウトのコクが美味しい」「ロックでは香りが増幅される。ハイボールは甘くて爽やか」「複雑な味わいでしたが、私には新感覚」「思った以上に香りが豊か」「ウィスキーを殆ど飲まない女性にも抵抗の少ない味」などの高評価が見られます。スイーツづくりに使う人もいるようですね。

東京エディションの特徴
カスクメイツには日本限定版の「ジェムソンカスクメイツ東京エディション(Jameson Caskmates Tokyo edition)」もあります。
こちらは世界的にも高く評価されている東京のクラフトビールブルワリー「DevilCraft(デビルクラフト)」とのコラボによるもの。
デビルクラフトはホームブルワーとして自家醸造を楽しんでいた3人のアメリカ人がつくった会社で、本場アメリカで学んだシェフによるシカゴスタイルピザでも知られています。
東京エディションはジェムソンの熟成樽でデビルクラフトのビール2種類(インペリアル・スタウトとインペリアル・ライ・ブラウン・エール)を別々の樽で熟成させます。
その後、ビールを取り出したら2つの樽でジェムソンを約10ヶ月間後熟。最後にブレンドすることで、2種類のビール熟成樽の特徴を併せ持った、贅沢なウイスキーに仕上げています。
価格・レビューの感想
東京エディションは2018年6月から数量限定で販売されました。2018年8月くらいには通販でも若干購入できましたが、大人気のために現在はもう在庫が見当たらず、残念ながらご紹介できません。
記事最後のオークション情報で確認してみてください。スタンダードのカスクメイツはラベル下が黒いカラーですが、東京エディションは薄めのエンジ色です。
ちなみに、ジャパンリミテッドという銘柄もありますが、まったく違うシリーズなのでご注意くださいね。

カスクメイツIPAエディションもリリース
カスクメイツの第1弾がスタウトエディションなら、第2弾に位置づけられているのが「IPAエディション(Jameson Caskmates IPA Edition)」です。
第1弾と同じ、フランシスカン・ウェルとの再コラボで、IPA(インディア・ペールエール)でシーズニングされたビア樽でフィニッシュさせているのが特徴。
2017年12月よりアメリカ、2018年より本国アイルランドで販売されましたが、その後、日本の通販ではまだ見当たりませんね。
こちらも探している方が多いので、ときどき通販のほうをチェックして見つけたら掲載したいと思います。
今回は品薄銘柄が2つなので、ヤフオクやメルカリが調べられるオークファンの情報を載せておきます。東京エディションは高値ですが人気がありますね。