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IWハーパー12年角瓶バーボンの定価と通販価格・味の感想・飲み方は

IWハーパー12年750ml・角瓶バーボンの定価と通販価格

「IWハーパー12年(I.W.HARPER Aged 12 years)」はアメリカのケンタッキー州ルイヴィルにあるヘブンヒル・バーンハイム蒸留所(ヘブンヒル社)が造っているバーボンウイスキーです。

 

IWハーパー12年はアルコール度数43度・750mlで、記事アップ日の価格ですが通販最安値は4,000円ほど。

 

定価の目安となる希望小売価格は、日本での販売元キリンによるとオープン価格となっています。

 

レギュラーボトルのI.W.ハーパーゴールドメダルは40度で、サイズは200ml・700ml・1000ml。

 

700mlの通販最安値は記事アップ日の価格で1,600円ほどなので、12年は3倍ほどの価格差となるわけですね。

ケンタッキー州ルイヴィルの画像
Louisville ケンタッキー州ルイヴィル

I.W.ハーパー12年の風味に関する感想・評価は

一般的な評価からまずはマイナスを指摘する感想をあげてみます。

 

スコッチジャパニーズウィスキーのテイストが好きな自分には合わなかった」

「通常品が気に入っているのなら、2倍以上の値段差を超えるまでの感動は無い」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「角の取れたまろやかで深い味わい」

「深みがあってとても美味しかった」

「おいしい。この値段の倍もするマッカランと飲み比べても負けない」

バーボン=男の酒みたいなイメージだが、これは女性にも評判よかった」

「デキャンタボトルがゴージャズなデザインで、視覚的にも触覚的にも心地良い」

マイナス評価をあげている人は、「もともとバーボンが苦手だけれど、12年ならどうだろう?」と飲んでみたという人のようです。

 

熟成による甘く華やかな香りが濃厚で、レギュラーボトルとは別物という印象を受けるのがこの12年。

 

デキャンタボトルを眺めながら飲むと、またひと味違うんですよね。

バーボンの長期熟成に挑戦したI.W.ハーパー12年

ドイツ系移民だったバーンハイム氏によって1877年からスタートした、IWハーパー。長期熟成12年が発売されたのが1961年です。

 

当時はまだ「バーボンに長期熟成は意味がない」と言われていた時代でした。

 

バーボンウイスキーの樽貯年数はスコッチに比べて短いですが、それには理由があります。

 

理由のひとつはバーボンの定義にもなっている「オーク材の新樽を焦がしてから熟成させる」という点。

 

新樽だからこそオーク材のエキスがいちばん出やすく、また焦がすことでオーク材の成分が溶出しやすくなります。

バーボンのイメージ画像

 

さらに、バーボン樽では小さな樽を使うことで原酒と樽とが接する割合が高くなり、熟成が早く進みます。

 

また、バーボンが生まれたケンタッキー特有の寒暖差の激しい気候が、早く熟成を進ませると言われています。

 

これらの理由から、歳月をかけなくてもバーボンは短い年数で深く熟成できるわけですね。

 

I.W.ハーパーがあえて12年熟成に挑戦することで、当初はバーボンの肝心の旨味が消えてしまうのではないかという恐れもあったようです。

 

こうして発売されたのが、独特なデキャンタボトルに入った12年熟成プレミアムバーボンでした。

 

コーン畑の画像
Corn バーボンの原料、トウモロコシの畑

IWハーパーの読み方と種類

ウイスキー初心者の方から「IWハーパーの読み方は?」と聞かれることがありますが、そのまま「アイダブリュー・ハーパー」でかまいません。

IWハーパーのブランドは全5種類あります。

 

定番レギュラーボトルのゴールドメダル・101(8年グレーラベル終売)・今回紹介した12年・15年・プレジゼントリザーブ(終売)です。

 

バーボンとウイスキーの綴り

ちなみに、同じウイスキーでもバーボンは「Whiskey」、スコッチは「Whisky」と綴りがちがうことで知られてます。

 

WhiskeyはアイリッシュウイスキーがWhiskeyの表示であることに由来しているのだとか。

 

でも、アメリカのバーボンが全部それで統一されているわけではなく、アイルランド系移民が創設者のメーカーはアイルランド系表記の「Whiskey」。

 

スコットランド系の移民が創業して造ったバーボン、「メーカーズマーク」は「Whisky」。

 

ルーツにこだわる、なかなかおもしろい現象ですね。となると、I.W.ハーパーはドイツ系の移民だからどうなるでしょうか?

 

興味深いところですが、それはボトルのラベルをじっくり確認してみてくださいね。