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グレンエルギン12年の評価・ワームタブの蒸留所が造るホワイトホース

グレンエルギン12年・ホワイトホースのキーモルトの特徴とは

「グレンエルギン12年(Glen Elgin Aged 12 Years)」はスペイサイド地方のエルギン地区にあるグレンエルギン蒸留所(MHDモエヘネシー ディアジオ社所有)が造っているシングルモルトウイスキーです。

 

ホワイトホースのキーモルトで知られていて、かつてはオフィシャルボトルに白馬が描かれていました。オールドボトルにはラベルに白馬とともにホワイトホースの文字が入っているものがあります。

 

グレンエルギンの特徴はさっぱりとした蜂蜜の甘さとオレンジ風味。クセは弱めで複雑さにはやや欠けるますが、喉越しのなめらかさと飽きのこない風味にファンも多い銘柄です。

 

Elgin エルギン
Elgin エルギン

個性的な風味を生み出す蒸留所の設備

グレンエルギン蒸留所で使う仕込み水はミルビュイズ湖の近くにある泉の水。ストレートヘッド型で初留、再留釜を合わせて計6基のポットスチルで蒸留されます。

 

年間生産量は7,000リットル前後とスペイサイドでは少量生産。創業は1898年でしたが、大恐慌の中で建設計画の変更を余儀なくされながら1900年に操業を開始しています。

 

蒸留所は立地条件に恵まれていて、かつてはグレン川の豊富な水を動力源にタービンを回していたので、1950年までは電力の必要がなかったとか。

 

同蒸留所はタリスカー蒸留所と同じく、昔ながらの大きな木製ワームタブを使っていることでも知られています。ワームタブとはウィスキーを蒸留する際に利用する冷却装置の一種なんですね。

曲がりくねった管(ワーム)が中を通る桶で、長いパイプの中を蒸気が通るうちに冷やされて液化する仕組みです。

 

広い場所と大量の水を使うために効率は悪いものの、冷却速度がゆるやかなために香り豊かな酒質になると言われています。

ラベルの鳥はイワツバメ

ワームタブは蒸留所の屋外に設置されていて、このまわりをイワツバメが行き交っています。イワツバメはヨーロッパで身近な鳥で、山の奥深くの岩壁や洞窟などに巣をかけます。

 

日本では近年、都市に進出して駅や学校、橋、倉庫、ビルなどの壁でも繁殖しています。足指まで白い羽毛に覆われているため、「空飛ぶペンギン」というニックネームでも呼ばれているんですね。

 

ワームタブもイワツバメもオフィシャルボトルのラベルに描かれているので、チェックしてみてください。足がかわいい~(笑)。

 

Martin イワツバメ
Martin イワツバメ

価格とレビューの評価

グレンエルギン12年はアルコール度数43度・700mlで、最安値価格(税込)は3,600円ほど。一般的な評価からまずはマイナスポイントをあげます。

 

「やや薄いというか物足りなさがある」「可もなく不可もなく。あれば飲みたいがなければないで構わない」「コクのあるモルトの対極としてお気に入りの1本ですが、徐々に値段が上がってきていることだけが不満」など。

 

支持するレビューには「シングルモルトとは思えないほど様々な香りを感じさせてくれるスコッチ」「飲めば飲むほど好きになる。長く付き合ううちに情が深まる」「ほんのり甘く、まろやかでフルーティー。まるで草原の香り。栓を開けて一週間ほど置いた方が美味しいです」「鼻に抜ける香り、のどこしが癖になります」など。

 

たしかに、ガツンと飲みたい気分では選ばない銘柄かもしれません。でも、こういう銘柄が飲みたいときもたしかにあります。そんなときのために、とっておくのも贅沢ですね。

 

イワツバメの画像

 

価格が上がってきているという感想もありますが、スペイサイドのシングルモルトではまだお買い得のほうではないでしょうか。

 

グレンエルギンの種類にはこのほかにボトラーズのシグナトリービンテージ社から販売されている「グレンエルギン1995・21年」やケイデンヘッド社の「グレンエルギン1995・21年ホグスヘッド」、「グレンエルギン1975・37年」などがあります。