· 

フェイマスグラウスファイネスト コスパ評価の高さはキーモルトの風味

「ザ・フェイマスグラウスファイネスト(The Famous Grouse Finest)」はスコットランドのマシュー・グローグ&サン社が造っているブレンデッドウイスキーです。

 

マッカランハイランドパーク、グレンロセスなどをキーモルトに40種類以上のモルトウイスキーが使われ、グレンウイスキーとブレンドされています。

 

「ザ・フェイマスグラウスファイネスト」の特徴はバーボン樽とシェリー樽で熟成させたモルトとグレンウイスキーをブレンドしたあとでもう一度、シェリー樽に入れて後熟させる「ダブルマリッジ製法」がとられていることです。

 

Perth テイ川ほとりのパース
Perth テイ川ほとりのパース

 

マシュー・グローグ&サン社はスコットランドのパースの街が発祥。パースはテイ川右岸に位置していて、古くからハイランドとローランドをつなぐ拠点であり、ヨーロッパとの交易でも重要な都市でした。

 

現在でも英国人の住みたい街コンテストで毎回第1位を争うほどの人気のある街です。

 

同社の創業は1800年。創業者であるマシュー氏がパースにあるワイン食料雑貨店の娘と結婚後、事業を継いだことにさかのぼります。

その後、息子が店を継ぐようになってからブレンドのウイスキーも手がけるように。

 

さらに孫の三代目マシュー氏がフランスのボルドーにあるワイン商のもとで修行を重ね、帰国したのちに1897年に「ザ・グラウス・ブランド」と名付けたウイスキーを販売するんですね。

 

当時に富裕層で流行していた「雷鳥狩り(グラウスシューティング)」にちなんで発案されたそうですが、ラベルに描かれている雷鳥の絵は、彼の娘さんがデザインしたもの。

 

 

といっても、何回かリニューアルされていて、草むらバージョン、小道バージョンがあったり、種類によっていろんな雷鳥が楽しめたりします。

 

1905年から現在の名前に変わったのは、人気ウィスキーとなり、パブで「あの雷鳥の酒をくれ」と大勢の人が頼むようになったことから、「The Famous Grouse(あの有名な雷鳥)」になったのだとか。

 

日本ではあまり知られていませんが、ネットでは「イギリスではここ30年ほど人気上位」と紹介されています。発売されたのは1897年ですから、本格的な人気になるまで年月がかかっているわけです。

 

Grouse 雷鳥
Grouse 雷鳥

 

というのも、1970年になって経営権を売却、家族経営が終わります。経営権が譲渡されたことでハイランドパークがブレンドされるようになり、そこから売り上げが急激に伸びたという事情があるようです。哀愁漂います(泣)。

 

「ザ・フェイマスグラウスファイネスト」は最安値で1,000円程度。一般的には「甘い口当たり・クセがない・飲みやすい」とコストパフォーマンスの高さをあげる評価が多いですね。

 

個人的な感想としては、ストレートやロックで飲むと「カンロ飴を思わせるような甘み」がトロンして、いい香りです。辛いけどうまいウイスキーというのは、この甘味が辛さを包み込んでいるからだと思います。

 

飲み方は「フェイマス・ソーダ」と呼ばれるハイボールが人気ですが、薄めすぎると香りも甘みもとんでしまうので、私が飲むなら濃いめにするか、ロックでいきますね。