ボウモア12年のサントリー定価と最安値価格
「ボウモア12年(Bowmore 12Years)」はスコットランドのアイラ島にあるボウモア蒸溜所が造っているシングルモルトウイスキーです。
1994年にサントリーが完全子会社化してオーナーとなっています。ボウモア12年はアルコール度数40度で350ml(ハーフサイズ)と700mlがあります。
販売しているサントリーのホームページを見ると、定価の目安となる希望小売価格は700mlで4,400円(税別)。これにたいして通販の相場価格にはかなり幅があり、3,000円台から最安値価格では2,600円ほど。

タイミングによっては2,400円くらいで購入できる販売店もあります。価格は今日現在、私が確認したところでは350mlと700mlで変わらないようですね。
このように、ボウモア12年の現行品は安定した価格で購入できますが、旧ボトルとなると1万円台から4万円台となっています。
販売店によっては旧ボトルの画像が出ていて「お届けは新ボトルで」と書いてあったりするので注意が必要です。
レビューの評価、感想は
一般的な評価として、まずはマイナス評価から。アイラモルト通の方のなかには「いい意味で普通だがパンチ力は低い」という感想があります。
これはラフロイグのようなピート臭やアイラモルトのクセにこだわるならこれを選ばないという見方ですね。
とはいえ、ボウモア12年は飲みやすく、ピーティさも味わえるので支持されやすい銘柄です。実際に初心者から飲み慣れた方まで飲む人を選ばないシングルモルトという点は誰もが認めるところだと思います。

レビューは「ピート香があまり強いのは苦手だけど、これはうまい」「価格や入手性も良好。家では常備の1本」「このスコッチでないと出ない香りがあります」「この香りで体の芯から疲れが無くなっていきます」など、口当たりのよさで評価されています。
なかにはあまりお酒が飲めない人もいたり、アイラモルトを初めて体験したくてネットで情報を探してこの銘柄にたどりつくという人もいます。それだけ、入りやすいおだやかな個性と言えますね。
おいしい飲み方やおつまみは
飲み方としてはフルーティさやピート香を楽しむために、ストレートやロックがおすすめです。香りが強いと感じる方は少し氷が溶けたぐらいが飲みごろでしょう。
ボウモア12年と合うおつまみとしてよくあげられるのが、スモークサーモン、ナッツ、チョコレート。
私はビターチョコのほうが好みですが、ホワイトチョコのほうがいいという人も。そのほかに、いろいろ好みに合わせて選べる麦スナック類もおすすめです。

バーボン樽とシェリー樽熟成による風味の特徴
ボウモア蒸溜所は1779年にデビッド・シンプソンによってアイラ島で最初に作られた蒸留所で、スコットランドでも一、二とされる古い歴史を誇っています。
ボウモア(Bowmore)とは「大きな岩礁」の意味があり、その名のとおり、蒸留所は海にうかぶ岩礁のように海沿いに位置しているんですね。
海に面する「No.1 Vaults(第1貯蔵庫)」で長い年月をかけて貯蔵される原酒の樽が潮の香りを呼吸することで、ボウモア固有の香味が育まれます。

ボウモア12年で主体となる樽はホワイトオークのバーボン樽とスパニッシュオークのシェリー樽の2種。バーボン樽70%、シェリー樽30%の比率です。
潮の香りの個性を持ちながら、すっきりとした飲みやすさも併せ持つため、アイラモルトの女王と呼ばれてきました。アイラモルトウイスキーの中でも中間くらいに位置するテイストと言われます。
銘柄の種類には「15年ダーケスト」「18年」「25年」やバーボン樽熟成100%の「ナンバーワン」などがあります。