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「ピムリコ ジン」強い個性のロンドン・ドライジン

「ピムリコ ジン(Pimlico London Dry Gin)」はクリストファー・ヘイマンさんが経営する、イギリスの「ヘイマン・ディスティラーズ社(Hayman Distillers Ltd.)」が製造しているクラフトジンです。

 

ロンドン・ドライ、ビーフィーターを生み出したジェームス・バロー氏の直系の曾孫にあたる人です。

 

2004年、ヘイマン蒸留所を会社化してブランド化するとともに、世界中のバーテンダーなどから依頼され、1800年代のレシピをそのままに復刻させて、「ヘイマンズ・オールド・トム・ジン」を誕生させました。

 

vauxhall-bridge 地下鉄ピムリコ駅近くのヴォクスホール・ブリッジ周辺
vauxhall-bridge 地下鉄ピムリコ駅近くのヴォクスホール・ブリッジ周辺

 

ヘイマン・ディスティラーズ社はロンドンでも最後の家族経営のジン生産者としても知られています。

 

「ピムリコジン」は57度なので、かつては日本へ輸入されているロンドン・ドライジンの中では最もアルコール度数が高いジンでした。

 

しかし、現在の最高はブラックウッド蒸溜所の限定品、「ブラックウッズ ジン リミテッド・エディション(Blackwood's 60 Vintage Dry Gin)」の60度です。

銘柄の名前となっている「ピムリコ(Pimlico)」は、ロンドン中心部シティ・オブ・ウェストミンスターにある地区の名前です。ロンドンで作られているジンということからその名がつけられたようです。

 

となりの地区には超高級住宅街として知られるベルグレイヴィア(Belgravia)があります。

 

イギリスのテレビドラマ『ダウントン・アビー』でピムリコを「活気の無いベルグレイヴィア」と表現するなど、ベルグレイヴィアと比べて過小評価する向きもあるようですが、ピムリコは時間がゆったりと流れている静かな地区として地元でも観光客からも愛されています。

 

テムズ川沿いの住宅地として整備されたこのエリア。昔ながらのパブ、繊細で美しい建物、地元のブティックなどがあり、のんびりと時間を過ごせます。

 

london ロンドン
london ロンドン

 

Pimlico London Dry Ginという表示やレトロなデザインを見ていると、私にはロンドン子のピムリコ地区へのノスタルジー、ベルグレイヴィアへの対抗心が垣間見えるような気がします。

 

先述したアルコール度数60度の「ブラックウッズ ジン リミテッド・エディション」が、度数の割に味わいとしてはやわらかさを感じるなら、57度のピムリコジンは香りもボディもガツンと強い味わいを持っています。

 

プロのバーテンダーの方々を中心にロングセラーの支持があります。飲み方はジントニック割りか、ギムレットのシェイクがおすすめです。