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オールドプルトニー12年 港町ウイック独特のハイランドウイスキー

「オールドプルトニー12年(Old Pulteney 12 Years Old)」はスコットランド北端の町、ウイックにあるプルトニー蒸留所が作っているシングルモルトウイスキーです。

 

ここはハイランド地域に含まれていて、ハイランドの首都インバネスから北、英国本土の北端までの東海岸で作られるスコッチウイスキーはノーザン・モルトと呼ばれています。

 

プルトニー蒸留所はかつて「スコットランド本土最北端の蒸留所」という称号で知られていましたが、2011年に再建されたウルフバーン蒸留所が現在の最北端です。

 

Inverness ハイランドの首都インバネス
Inverness ハイランドの首都インバネス

 

もともとウイックの町は北海でのニシン漁で栄えた港町。最盛期の19世紀後半には1万数千人が鰊産業に従事していたそうです。

 

その人々の需要に応えるために建てられたのが、創業者ジェームズ・ヘンダーソンによって1826年に設立されたプルトニー蒸溜所。ちなみに、名前の由来は港町の発展に尽力した国会議員のサー・ウィリアム・プルトニーさんからきているそうです。

 

プルトニー蒸溜所では以前はオフィシャルボトルがなく、入手困難でしたが、1995年にオーナーがインバーハウス・ディスティラーズに代わると状況が変わります。

シングルモルト「オールドプルトニー12年」を「海のモルト」で売り出して知名度を上げました。

 

プルトニー蒸留所の原酒を造る初溜釜のカーパー(銅製)スチルはユニークな瓢箪型。中古で購入したものの、そのままでは建物に入らず大胆にも切断したという奇妙なスワン・ネック。その上部から伸びたT字型のネック。

 

ところが、不思議なことにこの形だからこそ、蒸溜されたスピリッツは「海風の荒々しさを持ちながら、メローな甘味を持つ男性的モルト」という評判となっているんですね。

 

 

「オールドプルトニー12年」のボトルの特徴的な曲線、首のふくらみのデザインは、この独特のスチルをイメージして作られています。

 

一般的な評価は「飲みやすく飲みごたえもある」「海藻とピート香、甘味のバランスがいい」とヘビーなシングルモルト好きのみなさんから高い支持。

 

ハイランドモルトの代表と呼ばれるだけに、飲み方はストレート、ちょっと加水、ロックなどいろいろ試してみると風味が変わってくるのでおもしろいです。

 

smoked fish スモークドフィッシュ
smoked fish スモークドフィッシュ

 

初めての方はミニチュア50mlがいいかもしれません。港町のウイスキーだけにおつまみは魚介系のスモーク、オイルサーディンなど合いそうです。

 

オールドプルトニーの根強いファンの間では「17年」「21年」がとくに銘酒として人気が高いですが、どちらも原酒不足で終売に。まだ若干、通販にはありますが高値ですね。

 

イギリスとアメリカで限定販売された「ナビゲーター」、免税店向けにリリースされた「ノス ヘッド」もあります。