オールドプルトニー12年700mlと50mlの定価や最安値
「オールドプルトニー12年(Old Pulteney 12 Years Old)」はスコットランド本土北端の町、ウイックにあるプルトニー蒸留所が作っているシングルモルトウイスキーです。
オールドプルトニー12年はアルコール度数40度で700mlとミニチュア50mlがあります。
日本での販売元サントリーによると、700mlでは定価の目安となる希望小売価格が税込5,500円、今日現在の最安値は3,500円ほど。
ミニチュア50mlの希望小売価格では税込690円、最安値は660円ほど。今日現在なら、700mlは定価よりも安く購入できますね。

オールドプルトニー12年のレビュー評価
一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。
「アイラ好きには物足りなさがある」
「以前のG&M社の8年物に比べると特徴が無くなったように感じる」
「海水でつくったのかと思うレベルで塩辛い。箱にはfaintly salty(ほんのり塩辛い)と書いてあるが相当塩辛い」
支持するレビューは以下の通りです。
「アイランズやアイラほどクセが強くない一方、深い味わいが感じられる」
「飲んだ後、舌に残る塩味がユニーク」
「この塩辛さとオイリーさは特筆に価する。スプリングバンクやタリスカーとは違う力強い個性派」
「スモーキーと言うよりもスパイシーで、さらりとドライな印象」
潮っぽさで好みが分かれがちですが、グラスに注いだ瞬間の甘く高級感のある香りも特徴なんですね。
繊細で軽やかなモルトとは違いますが、アルコールの刺激は少なく滑らかで潮の甘みが余韻として残ります。
スコットランド北端の蒸留所が造るハイランドウイスキー
プルトニー蒸留所のあるウイックはハイランド地域に含まれています。
また、ハイランドの首都インバネスから北、英国本土の北端までの東海岸で作られるスコッチウイスキーはノーザン・モルトと呼ばれています。
プルトニー蒸留所はかつて「スコットランド本土最北端の蒸留所」という称号で知られていましたが、2011年に再建されたウルフバーン蒸留所が現在の最北端です。
もともとウイックの町は北海でのニシン漁で栄えた港町。最盛期の19世紀後半には1万数千人が鰊産業に従事していたとか。
その人々の需要に応えるために建てられたのが、創業者ジェームズ・ヘンダーソンによって1826年に設立されたプルトニー蒸溜所。
名前の由来は港町の発展に尽力した国会議員のサー・ウィリアム・プルトニーさんからきているそうです。

プルトニー蒸溜所では以前はオフィシャルボトルがなく、入手困難でしたが、1995年にオーナーがインバーハウス・ディスティラーズに代わると状況が変わります。
シングルモルト「オールドプルトニー12年」を「海のモルト」で売り出して知名度を上げました。
プルトニー蒸留所の原酒を造る初溜釜のカーパー(銅製)スチルはユニークな瓢箪型。
中古で購入したものの、そのままでは建物に入らず大胆にも切断したという奇妙なスワン・ネック。その上部から伸びたT字型のネック。

ボトルの特徴的な曲線、首のふくらみのデザインは、この独特のスチルをイメージして作られています。
海沿いの立地とポットスチルの形から、蒸溜されたスピリッツは海風の強さとやさしい甘味を持つ男性的な風味を持った原酒となるわけですね。
潮っぽさがどうかなという初めての方はミニチュア50mlがいいかもしれません。おつまみは魚介系のスモーク、オイルサーディンなどが合いそうです。