「マーティン・ミラーズジン」アイスランド氷河の水をブレンド

「マーティン・ミラーズジン(Martin Miller's Gin)」はイングランドのマーティン・ミラーズ社が製造しています。

 

ロンドンの著名な骨董商マーティン・ミラー氏とその友人二人が、自分たちの理想のクラフトジンを造りたいと考えたのが誕生のきっかけです。

 

世界中から厳選して集められた10種類のボタニカルであるジュニパーベリー、コリアンダー、リコリス、レモンとオレンジの皮などを漬け込みます。

 

 

そのあとで、アンジェリカと名付けられた1898年製の単式蒸留器による蒸留が始まります。低い温度で蒸留することで、アロマ、フレーバーオイルなどを穏やかに抽出。

 

蒸留されたスピリッツから最初に出てくる液体はヘッド、中間部分がハート、最後の方に出てくるのがテイルと呼ばれます。

 

「マーティン・ミラーズジン(Martin Miller's Gin)」では最初に出るヘッドと後のテールは不純物も多いためにこの部分は使われず、ハート部分のみが使われます。

それからスピリッツの度数調整に水が使われるわけですが、ここからがこのクラフトジンの最大の特徴。ラベルにイングランドとアイスランドの国旗が描かれている理由がそこにあります。

 

完成したスピリッツは水とブレンドされるために、イギリスからアイスランドへ往復3,000マイルも移動するんですね。

 

火山活動に起因する地熱エネルギーだけでなく、水資源にも恵まれているアイスランドは、島を取り巻く海流の影響で位置する緯度のわりに比較的気候が温暖な国。

 

lagoon アイスランドのラグーン
lagoon アイスランドのラグーン

 

アイスランドの陸地の11.1%を覆っている氷河は火山を覆うようにして存在していて、気温が高い夏に少しづつ溶けていきます。

 

溶けた氷河の水は氷河の端に溜まり、ラグーン(氷河湖)をつくったり、山脈から小川となって流れ出したりします。

 

この「地球上で最も純粋な水」である氷河の水とブレンドされるために、原酒は空の旅をするわけですね。

 

こうして出来上がったマーティン・ミラーズジンは口あたり滑らかで、針葉樹の香りと柑橘がしっかりとしたバランスで味わえます。

 

iceland アイスランド
iceland アイスランド

 

「マーティン・ミラーズジン」はインターナショナル・スピリッツ・コンペティションで2005年にゴールド・メダル、2006年にダブル・ゴールド・メダルを受賞しています。

 

近年は気温上昇により、夏に氷河の解ける量が冬の積雪量を超えてしまい、氷河の大きさは小さくなっているとか。

 

貴重な氷河の水でブレンドされたマーティン・ミラーズジンをいただきながら、氷河の旅の計画もいいですね。アイスランドでは手軽に氷河ハイキングができるそうですよ。