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メーカーズマーク 冬小麦と湧き水の繊細な味わいが定番の評価

「メーカーズマーク(Maker's Mark)700ml」はアメリカ・ケンタッキー州ロレットにある「メーカーズマーク蒸溜所」が造っているバーボンウイスキーです。

 

バーボンウイスキーとはもともとケンタッキー州バーボン郡で作られていたコーン・ウィスキーを指す呼称。

 

バーボンウィスキーとコーン・ウィスキーは、のちに原料と製法によって再定義され、現在はアメリカ合衆国の法律において別々の規定があります。

 

Maker's Mark 赤の封蝋でお馴染みのメーカーズマーク
Maker's Mark 赤の封蝋でお馴染みのメーカーズマーク

 

バーボンでは原材料のトウモロコシの含有量は51%以上、残りの原材料49%に関しては決まりはありません。「メーカーズマーク」の特徴はまさにこの残りの原材料にひと工夫があるんですね。

 

バーボンの定義についてはこちら>>>「ジャックダニエル ブラック」

 

多くのバーボンではトウモロコシの比率51%をベースに、ライ麦、大麦麦芽を原材料としますが、「メーカーズマーク」はライ麦のかわりに冬小麦(Winter wheat)を使っています。

 

ライ麦は食用や飼料用としてヨーロッパや北アメリカを中心に広く栽培されていて、寒冷な気候や痩せた土壌などの環境でも耐性があります。

また、ライ麦はコーンの甘さを引き立てるスパイス的な役割があり、バーボンウイスキーにとって欠かすことができないんですね。

 

日本では知らない方も多いですが、トウモロコシが成分の半分を占めるのがバーボンならば、ライ麦が成分の半分を占めるというライ・ウイスキー(Rye whiskey)もあります。

 

では、「メーカーズマーク」がライ麦のかわりに使っている冬小麦とはなにか。秋から初冬にかけて種をまき、翌年の初夏に収穫する小麦であり、春小麦に比べるとグルテンが少なく、柔らかい特徴があります。

 

Rye whiskey ライ・ウイスキー「ノブ クリーク ライ」

 

「メーカーズマーク」ではトウモロコシ、冬小麦は蒸溜所近郊の契約農家が栽培した最高品質のものを使用。冬小麦はSoft Red Winter Wheatというマイナー品種にこだわって、ふくらみのあるやわらかで繊細な味わいを生み出しています。麦芽は六条大麦です。

 

また、使っている水にも特徴があります。ケンタッキーの大地を形成する石灰層からの、バーボンづくりにぴったりの「ライムストーンウォーター」という鉄分が濾過されたクリアな水。

 

蒸留所の大量生産化が進んだ現在、天然の湧き水では間に合わず、大部分の蒸留所では水道水や川の水に切り換えているのだとか。

 

Limestone 石灰岩
Limestone 石灰岩

 

しかし、「メーカーズマーク」は蒸溜所の敷地内にスプリング・フェド湖の湧き水を所有しています。

 

また、手づくりによる少規模生産に徹しているため、湖を涸らすことなく良質で清冽な水を守り続けてこられたという歴史があるんですね。

 

辛さが強めなので、私は最初の1杯目だけハイボール、2杯目からロックにします。レビューの評価をチェックしてみると、やはり飲み方ではハイボールが好まれているようです。