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メーカーズマーク46 数字の由来、意味とインナーステイブ製法の特徴

メーカーズマーク46の数字の由来は製造方法から

「メーカーズマーク46(Makaer's Mark46)」はアメリカ・ケンタッキー州ロレットにある「メーカーズマーク蒸溜所」が造っているバーボンウイスキーです。 

 

「46」という数字の意味は「後熟に使われる樽材のオーダー番号」となっていますが、後熟樽そのものの番号ではありません。ちょっとややこしいので、メーカーズマーク46だけの特別な製法から解説します。

 

46ではバーボン樽で最低でも6年の原酒熟成樽が使われます。その後、原酒を別の樽に移して樽に焦がしたフレンチオークの側板を10枚沈め、さらに冬に約3ヵ月の熟成後、目指す味わいに仕上がったとされた時点でボトリングされます。

 

Makaer's Mark46 メーカーズマーク46ボトル
Makaer's Mark46 メーカーズマーク46ボトル

数字の意味は焦がし具合の注文番号

この側板を10枚沈める工程が「インナーステイブ製法(インナースティーブ)」と呼ばれます。このとき、側板の焦がし具合を指定するために伝えるオーダー番号が「46」で、この数字に由来しているのだとか。

 

とんこつラーメンの「バリカタ」や「ハリガネ」などに近いですね(笑)。インナースティーブは「樽の中にオーク材を入れて樽香を強める」目的で行われますが、過去にはスコッチで問題となったことがあります。

 

イギリスで2009年にコンパス・ボックス社の「ザ・スパイスツリー」というスコッチがインナースティーブで生産されましたが、スコッチウイスキー協会(SWA)から「待った!」がかかります。

 

「樽の中に原酒以外のものを入れてはいけない」ということで、販売を差し止められることに。その後、EUでは2006年10月にインナーステイブは認められています。

先日紹介したアイリッシュウイスキー、「ウエストコークカスクストレングス62度」もインナースティーブが使われています。

 

ウエストコークでは焦がしたミズナラ、スパニッシュ、アメリカンの3種のオークの木炭を投入して濾過するという方法です。

 

いずれにしても、ちょっとチャレンジャー的手法と見られる傾向はあり、「メーカーズマーク46」はそれをあえてやったわけですね。

 

インナーステイブで使われるのはフレンチオーク材。アメリカンオークのバーボン樽のなかにフレンチオーク(ホワイトオーク材)を焦がして入れるということです。

 

French oak barrel フレンチオーク
French oak barrel フレンチオーク

フレンチオーク由来のキャラメルやバニラが調和

焦がし樽熟成が基本のバーボンですが、さらにハードな焼き加減にするのではなく、性質の違うフレンチオークを入れるということに意味があるんですね。

 

このフランス産の樽はプレミアムワインの熟成に使われることが多く、しっかりと樽の香りをつける特徴があります。軽いトーストならバニラ、しっかり焼けばスパイスのような香りに。

 

いっぽうでアメリカンオークは香りやフレーバーが強く、ココナッツ風味の甘い香りをつけてくれます。フレンチオーク由来のキャラメルやバニラと、バーボン樽由来の熟成香を調和させているわけです。

 

手間をかけたうえにもうひと手間をかけたインナーステイブということで、この製法に首をかしげる人のなかにも「メーカーズマーク46」には別の評価をする人が多いようです。

 

Caramel and vanilla キャラメルやバニラの香味
Caramel and vanilla キャラメルやバニラの香味

サントリー希望小売価格よりも安価、テイスティングレビューは?

「メーカーズマーク46」はアルコール度数47度・750mlで、定価の目安となる日本での販売元、サントリーの希望小売価格は6,264円(税込)。

 

通販相場価格は送料入れずに5,000円(税込)前後とお買い得です。タイミングによっては4,000円台前半もあるのでチェックしてみてください。

銘柄

サントリーの

参考小売価格(税込)

通販販売店の

相場価格(税込)

 メーカーズマーク46

47度・750ml

6,264円 5,000円前後

一般的な評価は「ロックで美味しい。普通のメーカーズよりは少し甘い」「普段のメーカーズマークより香りが華やかで、噂通りバニラやキャラメル系を足したような香り」「豊かで完成度の高さがいい」「バーボンの癖があまり強くなく美味しい」など、テイスティングレビューも高評価です。

 

ちなみに、おなじみの封蝋は熟練スタッフが1本1本手で仕上げているため、同じスタイリングのものはないそうです。

 

現場のスタッフが見ると「これは○○さんが仕上げた」というクセがわかるそうで、人によっては一本たらっと下まで垂らす方もいるらしいですよ。