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ロッホローモンド12年の評価や蒸留所の特徴的ポットスチルとは

ロッホローモンド12年・複合蒸留所の多彩なポットスチルとは

「ロッホローモンド12年(Loch Lomond 12 Year Old)」はスコットランド・南ハイランド地域にあるロッホローモンド蒸溜所が造っているシングルモルトウイスキーです。

 

「ロッホ(loch)」とはスコットランドの方言で「湖」の意味。スコットランド最大の湖であるローモンド湖から流れ出しているリーヴェン川(River Leven)沿いに位置しています。

 

1964年にリトルミル蒸溜所の第2工場として誕生した同蒸留所。現在は独立系のロッホローモンドグループがオーナーとなっています。

 

Loch Lomond ローモンド湖
Loch Lomond ローモンド湖

ロッホローモンド蒸溜所は巨大な複合蒸留所として知られています。とくに、知る人ぞ知るのが、ここにしかないというオリジナルの特殊なローモンドスチル。

 

寸胴ボディのネックには、アルコール度数やタイプの違うモルト原酒を製造するために仕切り版が取り付けられています。

 

このほかにスワンネックのポットスチル、珍しいモルトの連続式蒸溜器も保有しているんですね。

多彩なシングルモルトウイスキーやシングルグレーンを生産

麦芽のピート度、発酵時間、多様な蒸留器の組み合わせでさまざまなモルトウイスキーの原酒をつくり分けています。グレーンウイスキーも自社に必要な原酒を生産できます。

自前のクーパレッジ(樽工場)と貯蔵庫もあるため、ここでは8種類ものシングルモルトやシングルグレーンが作られ、多くのブレンデッド銘柄のキーモルトとなっています。

 

2014年に非公開の投資会社にオーナーが変わり、ロッホローモンドグループとなってからは、さらに生産体制を強化しました。ちなみに、別記事で紹介しているキャンベルタウンのグレンスコシア蒸留所もこのグループに属しています。

12年の特徴・価格とレビューの評価

ロッホローモンド12年はアルコール度数46度・700mlで、最安値(税込)は4,200円ほど。ノンピート麦芽とミディアムピート麦芽の2種の原酒を3種の樽で12年熟成、ヴァッティングされています。

 

それがリフィルカスク(一度熟成させたあとの2度目以降の樽での熟成)、リチャーカスク(一度熟成に使われたあとで、内側表面をふたたび焼いた樽)、バーボンカスクの3種類。

 

Loch Lomond ローモンド湖の夕暮れ
Loch Lomond ローモンド湖の夕暮れ

ほのかにスモーキーで、熟した桃のようなフルーティーな香りと樽由来のバニラの甘い香りが特徴です。

 

一般的な評価ではマイナスを指摘する感想はなく、支持するレビューとして「熟したベリー+軽いスモーキーさ。渋さを含んだふくよかな余韻が長く続きます」「度数の高さが上品で、繊細な香りの高さと味わいの辛さを引き立てる。強い香りと痺れるような舌触りの後に甘い後味。満足できる一杯」などのレビューが見られます。

 

リフィルやリチャーの熟成による個性が、バーボン樽の原酒に影響しているんですね。

12年には全英オープン限定品やブレンデッドのオーガニックも

ロッホローモンド12年の種類では、限定品の全英オープンゴルフ公式ウイスキーやオーガニックが販売されています。

12年オーガニックはアルコール度数46度・700mlで、最安値(税込)は2,800円ほど。オーガニック大麦から蒸留した12年熟成のモルトとグレーンのブレンデッドです。

 

同じ蒸留所で蒸留したモルトとグレーンをブレンドしているという珍しいウイスキーなんですね。

ロッホローモンドの湖はスコットランド民謡にも

湖は1841年頃に初めて発表されたスコットランド民謡「ボニー・バンクス・オー・ロッホ・ローモンド」でも知られます。

 

かつては湖から流れ出すリーヴェン川川の豊富な水を活かした染織工場などがありましたが、その後、衰退。ロッホローモンド蒸溜所はその染色工場の一つを改装してスタート。現在は近代的な外観の蒸留所となっています。