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Jeneverジュネヴァの歴史と特徴

「ジュネヴァ(Jenever)」は「オランダ・ジン」とも呼ばれ、お酒としてポピュラーになった頃の原型に近いジンです。

 

ドイツ生まれでオランダで活躍したフランシスクス・シルヴィウス(Franciscus Sylvius)博士が1660年、熱病の治療薬として解熱・利尿用薬用酒「ジュニエーヴル(Genievre)」を製造。

 

それがきっかけで、爽やかな香りが受けてオランダ国内でお酒として一般化したものが、のちにジュネヴァと呼ばれるようになります。

 

 

ジュネヴァの原料にはドライジンと同じ大麦麦芽、トウモロコシ、ライ麦が使われますが、ドライ・ジンにくらべて大麦麦芽を多く入れるために麦芽香が強いのが特徴です。

 

これを糖化・長期発酵させてできた醸造酒にジュニパーベリーなどを漬け込み、それらを銅製の単式蒸留器(ポットスチル)で三回蒸溜。

 

原料の発酵液は1度の蒸留ごとに投入され、アルコール度数をあげるために蒸留がくりかえされます。

 

 

一回ずつしか蒸留ができないアナログな蒸留法ですが、アルコール度数を高めながら原料の風味を残したい時に使われる方法です。

 

最後に蒸溜液をブレンドして完成。手間がかかりますが、原料の特長がより濃く出るため、ドライジンよりも香りが濃厚でコクのある味わいのジンになります。

 

もともとオランダとベルギーにある生産地で造られていました。大都市ロッテルダムのとなり町、スキーダムはの風車は18世紀から19世紀にかけて、この地で盛んだったジュネヴァの原料となる穀類を挽くのに使われていました。

 

 

現在でもジュネヴァの生産のために風車も数基活躍しています。世界最大の高さ33メートルの風車「デ・ニューウェ・パルムボーム(新しい椰子の木)」も観光で有名です。

 

現在はフルーツやクリームを使ったジュネヴァも作られるようになり、カクテルにも使われます。オランダ・アムステルダムなどの販売店で購入するときは、樽から直接注いで販売してくれます。

 

現在、ジュネヴァの生産地では、オランダとの国境に近いベルギーフランダース東部の町、ハッセルトがよく知られています。

 

ハッセルトにあるジュネヴァ醸造所の建物はジュネヴァ博物館(Jenever Museum)となっていて、歴史、展示、テイスティングを楽しめるほか、約100種類が販売されています。