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ジェムソン 軽めで滑らかなアイリッシュ、飲み方はハイボールが最適

「ジェムソン(Jameson)アイリッシュウイスキー700ml」はアイルランドのコーク郊外にあるミドルトン蒸留所が造っているブレンデッドウイスキーです。

 

蒸留所の所有はアイリッシュ・ディスティラーズ社(ペルノ・リカール社傘下)で現在の蒸留所は1975年の完成。それ以前に活躍していた建物は創業の1825年から1975年まで150年も活躍しました。

 

現在でも当時の状態で保存され、ほど近い距離に「オールド・ミドルトン蒸留所」として貴重な歴史遺産を語る博物館となっています。

 

Old Midleton Distillery オールド・ミドルトン蒸留所
Old Midleton Distillery オールド・ミドルトン蒸留所

 

1825年製造の原料を粉砕していた水車や、1949年から使用された141,000リットル(31,000ガロン)の容量を持つポットスティルが見学できるんですね。

 

日本に入ってくるアイリッシュウイスキーの種類はまだ少ないですが、世界的にはアイリッシュウイスキーの売上が伸びていますから、日本でもこれからというところでしょう。

 

ミドルトン蒸留所は世界最大の蒸留器を持っていて、大麦を原料に使う伝統的な「シングルポットスチルウイスキー」を生産している唯一の蒸留所です。

シングルポットスチルウイスキーとは?の前に、まずは「アイリッシュウイスキーの定義」から解説します。

 

アイリッシュウイスキーは、アイルランドと北アイルランド(イギリス領)で造られるウイスキーの総称で、定義は以下のものです。

・穀物類を原料とする

・麦芽の酵素にて糖化、酵母の働きで発酵

・蒸留液はアルコール度数94.8%以下に抑える

・アイルランドか北アイルランドの倉庫の木樽で3年以上熟成

 

一般的なウイスキーには「シングルモルト」「グレーン」「ブレンデッド」という種類がありますが、アイリッシュウイスキーにはさらに変わった種類があります。

 

ireland アイルランドの草原地帯
ireland アイルランドの草原地帯

 

それが「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」です。以前は「ピュアポットスチルウイスキー」とも呼ばれましたが、2014年の法改正で呼称が改められました。

 

ポットスチルウイスキーの定義は大麦麦芽と未発芽大麦の両方を使い、それぞれが全体の30%以上を占めること。そのほかの穀物であるライ麦やオーツ麦の使用は全体の5%未満にとどめること。

 

蒸留方法はポットスチルによるバッチ蒸留で、2回蒸留でも3回蒸留でも良しとされています。ただし、「ジェムソンアイリッシュウイスキー」は原酒の滑らかさを倍増させるために、3回蒸留を伝統としています。

 

Jameson ジェムソン アイリッシュウイスキー
Jameson ジェムソン アイリッシュウイスキー

 

さらに、原料となる大麦の乾燥にはピートを使わず、密閉炉でじっくり乾燥。文字通り炉の中に密閉されて石炭で乾燥されるので、大麦はまったく煙に触れることがなく、ピートの臭いもつかないんですね。

 

そうやって仕上げたジェムソンの定番がこちらです。一般的な評価は「軽めで滑らか、飲みやすい。ウイスキー初心者も抵抗なく飲める」という感想が多数。

 

ただし、その分、個性やクセがないのが特徴と言えるので、それを期待する人には向きません。飲み方は圧倒的にハイボールがおすすめです。