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I.W.ハーパー ドイツ系移民がつくった都会的なバーボン風味

「I.W.ハーパーゴールドメダル(I.W. Harper)」はアメリカのケンタッキー州ルイヴィルにあるヘブンヒル・バーンハイム蒸留所(ヘブンヒル社)が造っている、バーボンウイスキーです。

 

その歴史は1872年、ドイツ系移民だったアイザック・ウォルフ・バーンハイムと弟のベルナルド兄弟によって設立された、ケンタッキー州パドゥーカの「バーンハイム商会」にさかのぼります。

 

彼らはバーボンの樽売りから始めて、ライ・ウイスキーを造りはじめます。粗悪なバーボンが幅をきかせていた当時のアメリカで、彼らは徹底的に研究・開発を行い、品質が高く洗練された味わいを楽しめるバーボンを開発。

 

ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所

 

「I.W.ハーパー」のブランド名は1877年からスタートして、同社は着実に業績を伸ばし、1888年には同州のルイヴィルに本社を移転して、原酒の仕込みから販売まで一貫して行うメーカーとなったわけです。

 

ブランド名の「I.W.」は創業者アイザック・ウォルフの頭文字、「ハーパー」は彼の無二の親友でもあり、ダービー場の馬主であったフランク・ハーパーから名付けられました。

 

アメリカで広めるにあたって、バーンハイムというドイツ系の名前よりも、ハーパーというアングロサクソン系の名前のほうがふさわしいという計算もあったようです。

その後、同社は1937年にはアメリカの大手酒類企業のシェンレー社に買収されます。現在、ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所となっているのは、1996年にヘブンヒル蒸留所の蒸溜施設が落雷によって炎上したのがきっかけでした。

 

ここは生産量では全米で1位2位を争う蒸溜所で、200近いブランドを持っています。生産中止というわけにはいかず、シェンレー社所有のバーンハイム蒸留所をヘブンヒル社が買収したんですね。

 

現在はヘブンヒル・バーンハイム蒸留所として「I.W.ハーパー」だけでなく、ヘブンヒル関連の酒類も生産しています。

 

Louisville ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場
Louisville ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場

 

I.W.ハーパーの種類には今回紹介する「ゴールドメダル」のほか、「12年」があります。ゴールドメダルの由来は、世界各国で開かれた博覧会において5つの金賞を受賞したという歴史からきています。

 

個人的には泥臭いイメージの強かったバーボンのなかで、初めて都会的で洗練された飲み口を感じたのがI.W.ハーパーでしたが、みなさんはいかがでしょうか。

 

華やかな香りが目立ち、クセは少ないですね。一般的な感想でもバーボン好きな人、バーボン初心者に評価が高く、「コクはないが、力強さがあってハイボールがよく合う」というレビューが多数。

 

Louisville ルイビルとインディアナ州にかかる橋
Louisville ルイビルとインディアナ州にかかる橋

 

すっきりしているので、ハイボールにするなら万人受けするかもしれませんね。

 

サイズは1000ml、700ml、200mlがあり、暑さが続く現在、やはり売れているのは1000ml。炭酸割りでグイッといけますね。