「インバーハウスグリーンプレイド スコッチウィスキー(Inver House Green Plaid Blend Scotch Whisky)700ml」は1964年に設立されたインヴァーハウス社が製造・販売しています。
同社はもともと1964年に設立されたスコッチウィスキーメーカー。シングル・モルト・ウィスキーを造る5つの独立した蒸留所を所有しています。
それがハイランド地方のノックドゥー蒸留所、オールドプルトニー蒸留所、バルブレア蒸留所、そしてスペイサイドのスペイバーン蒸留所、バルミニック蒸留所。
![ハイランドの画像](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/scdc847a1e0eae9fc/image/ie2876f80384ebace/version/1613627017/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
同社のブレンデッド・ウィスキーには「マッカーサー(Macarthur)」があり、ほかにウォッカやジンなど多くのスピリッツも製造・販売しています。
今回紹介する「インバーハウスグリーンプレイド」は自社の冠をつけたスタンダードスコッチ。グリーンプレイドとは「緑色の格子縞の肩掛け」のことで、ラベルに描かれているタータンチェック模様を指しています。
日本ではタータンチェックですが、正確には「タータン」のみで呼ばれます。これはスコットランド北部ハイランド地方に住むハイランド人が、タータン生地を伝統衣装として身にまとっていたことに由来するもの。
ハイランド人はスコットランドとイングランドの「グレート・ブリテン連合王国」に不満を持っていたために弾圧され、文化の衰退も招きましたが、長い歴史を経て復活。現在は英国王室の正装にも使われています。
「インバーハウスグリーンプレイド」のキーモルトはハイランドモルトとその他のモルトをバッティングしているとのこと。
それ以上に公表されていないようですが、インバーハウス社が所有している蒸留所から大まかには想像できますね。中庸タイプのハイランドモルトが風味の中心になった、フローラルな甘い香りのやわらかいスコッチです。
![タータンチェックの画像](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/scdc847a1e0eae9fc/image/i45a98c264851e327/version/1613627054/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
ウイスキー評論家であるジム・マーレイ氏の著書「ウイスキー・バイブル2008」では、かつて90ポイントがついたという「グリーンプレイド」。
かつては日本であまり市場に出回らず、一部のバーでしか飲めなかったのですが、最近は通販でも購入できるようになっています。しかも、最安値で1,000円ほどという低価格。
一般的な評価では1000円スコッチでありながらも「様々な香りが楽しめる・グレンフィデックに似た香り・水割りにしても味と香りがぼけない」とコスパ良好をレビューに書き込む人が多いですね。
![スコットランドの画像](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/scdc847a1e0eae9fc/image/i6f5a5ffe9a67591c/version/1613627075/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
実際に「インバーハウスグリーンプレイド」は通販でもよく売れています。とはいえ、個人差はあるのでご注意を。ジム・マーレイ氏の評価はあくまでも2008年の時点。
高い人気の反面、「アルコール臭い・グレーンウイスキーの比率が高い」というネガティブな評価も一部にはあります。
ざっくり言えば、好みの分かれるカティサーク系でしょうか。好きな人はハイボールに限らず、ストレート、ロックという飲み方も楽しんでいます。