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グレンスコシア キャンベルタウンハーバー 果実感と潮とスモーキー

グレンスコシア キャンベルタウンハーバーの特徴とは

「グレンスコシアキャンベルタウンハーバー(Glen Scotia Campbeltown Harbour)」はキンタイア半島の先端にあるキャンベルタウンのグレンスコシア蒸留所が造っているシングルモルトウイスキーです。

 

キャンベルタウンハーバーの特徴は、ボトルの箱に記載された「Sea Splay & Gentle Smoke」の文字がまさにそれを表現しています。

 

「海水から上がるしぶきとやさしい煙」といったところでしょうか。ノンエイジではありますが、ややクセのある磯を連想させるヨードとスモーキーさ。

 

さらに、ファーストフィルのバーボン樽100%熟成によるフルーティさやバニラ香が複雑に楽しめます。

 

Campbeltown キャンベルタウン
Campbeltown キャンベルタウン
photo credit: andrewknots Campbeltown Promenade via photopin (license)

希少なキャンベルタウンモルトウイスキーの蒸留所

キャンベルタウンは人口約5,000人ほどの町で、グレンスコシア蒸留所は町の中心から少しはずれた住宅街にあります。

 

1832年にスチュアート・ガルブレイス社が設立した同蒸溜所はオーナーがたびたび変わり、閉鎖と再開を繰り返しながらも稼働しています。

 

スプリングバンクと同様、根強いファンをもつ蒸溜所としてキャンベルタウンモルトを守り通してきたものの、生産体制は不安定でオフィシャルボトルも日本には入りづらい状況が続いていました。

それが、2014年にロッホローモンドグループの所有となったことで、蒸留所の設備の修理・更新が進められ、ボトルデザインが一新されています。

 

コールテン銅と呼ばれる特殊な金属でできたウォッシュバック(発酵槽)を長らく使っていて、これが風味の特徴に関連していると言われていましたが、いまはステンレスに替わっています。マッシュタン(糖化槽)はコールテン鋼のままのようです。

 

テイスティングレビューと価格

「グレンスコシアキャンベルタウンハーバー」はアルコール度数40度・700mlで、相場価格は3,700円(税込)前後。

 

一般的なテイスティングの評価は「青リンゴとスパイスの香りに塩の風味。酸味、渋味のバランスが良い」「スプリングバンクに近い風味」「とてもマイルドで甘みもあってすいすい飲めます」など、高い評価のレビューが見られます。

 

キャンベルタウンの貴重な風味はこれからも

ちなみに、ハーバーの「Harbour」の語源は、古代英語の「軍隊(here)」と「かくまう(beorg)」がつながったところからきています。

 

外海から遮蔽されて、船が安全に停泊できる場所を表すのだそうです。まさに、ボトルに描かれた美しいキャンベルタウンの港町には、肩を寄せ合うようにして船が停泊しています。

 

歴史の荒波からキャンベルタウンモルトを守り抜いてきた、気概と愛着がこめられているように感じます。