グレングラント10年・12年の価格と口コミ評価、メジャーリザーブとは

グレングラント10年・12年の価格と口コミ評価、メジャーリザーブとは

グレングラント10年・12年の価格と口コミ評価、メジャーリザーブ、蒸留所の歴史や製造法の特徴について紹介します。

 

グレングラント10年・12年・メジャーリザーブはスコットランド・スペイサイド地域にあるローゼスにある、グレングラント蒸留所が造っているシングルモルトウイスキーです。

 

2016年にそれまでのノンエイジ(ザ・メジャーメジャーリザーブ)、10年、16年というラインナップのうち、16年が終売となり、代わって追加されたのが12年と18年です。

 

なかでもグレングラント10年はウイスキー評論家のジム・マレー氏が発行する「ウイスキー・バイブル」にて「ベスト・シングルモルト・スコッチ」(10年以下の部)を2013年から2016年まで4年連続で受賞しているという銘柄。

 

スペイ川の画像
River Spey スペイ川
photo credit: M McBey Craigellachie Bridge via photopin (license)

 

それだけにどのような風味なのかと興味を持つ人は多く、総合的な評価は高いものの、若干、好みが分かれる傾向があるのもこの銘柄ならではという気がします。

 

特徴は熟成年数を経ても味わいに複雑さはなく、シンプルで華やかな風味を売りとしていること。

 

いっぽうで、味わいに複雑さを求める人、強いアルコールの刺激や辛口のウイスキーが苦手な人からは敬遠される傾向もあります。

 

ちなみに、グレングラントはイタリアで断トツ人気のウイスキーとして知られています。

 

蒸留所は2001年にペルノ・リカールの所有となりますが、自国での人気を視野に入れたのか、2006年にイタリアのカンパリ社に買収されました。

グレングラント10年の価格とレビュー評価

「グレングラント10年(Glen Grant Aged 10 Years)」はアルコール度数40度・700mlで、今日現在の販売店での安い価格帯は2,800円ほど。

 

一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。

 

「まあまあ美味しいお酒。ロックよりハイボールの方がいい」

「ドライで軽いタイプが好きな人にはいいかも」

「ウイスキーバイブルアワードを見て、素晴らしいと思ったがそうではなかった。値段もまあまあで悪くはないが、10年熟成よりも若く感じた(英国)」

「甘さはあるが鈍くて荒く、40%アルコールのチクチク感以外は特徴を感じない(英国)」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「軽やかで奥深さは感じないが、シングルモルトにありがちなクセも少なく飲みやすい」

「華やかな香りが鼻腔を駆ける。クセのない、洗練されたシングルモルト」

「値段の割にしっかりとしたスモーキーフレーバー。ちょっとソフトなタリスカーという感じ」

「香りと味わいが満載でありながら、軽くて甘すぎない(英国)」

「複雑さはないが、ハイランドモルトのファンなら楽しめる(英国)」

グレングラント12年の価格とレビュー評価

「グレングラント12年(Glen Grant Aged 12 Years)」はアルコール度数43度・700mlで、今日現在の販売店での安い価格帯は4,800円ほど。

 

一般的な評価は10年に比べると少ないですが、まずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。

 

「熟成年数の割に樽の香りが強く、単調な印象」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「深みはないが、ドライで爽やかな風味。樽の香りが強い」

「強烈な蜂蜜の甘さとほんのり樽の香りがいい。ロックでもハイボールでも合う」

「樽由来のフルーツ感がわかりやすく、おいしい」

 

ちなみに、「ザ・メジャーリザーブ(Glen Grant The Major's Reserve)」はアルコール度数40度・700mlで、今日現在の販売店での安い価格帯は2,200円ほど。

 

ノンエイジなので10年よりも若い原酒が使われているので、10年とは別物という印象があります。

 

価格もそれほど違わないこともあり、初めて飲むなら10年を目安にして自分の好みを探ってみるのがいいでしょう。

ハイランドの鉄道の画像
Highland main line ハイランドの鉄道

グレングラント蒸留所の歴史

グレングラント蒸留所は1840年にジョンとジェームズのグラント兄弟が創業しました。

 

蒸留に使う仕込み水には蒸留所の後ろの谷を流れる、別名ブラックバーン(黒い小川)と呼ばれる、ピート色に染まったグレングラント川の水が使われます。

 

まだシングルモルトがスコットランド以外で知られていなかった時代、イタリアやアメリカ、南米のギアナにまで輸出されていきます。

 

それはジェームズ兄弟の政治力と技術力に秘密があります。兄ジェームズはエルギンの政治家で、スペイサイドに鉄道を敷設することに尽力した人物。

 

弟ジョンはアベラワー蒸留所で学んだ技術者でした。列車に良質なウイスキーを積み込んでどんどん輸出したわけですね。

 

さらに、グレングラントの礎を築いたと言われるのが、兄ジェームズの息子で創業二代目の「ジェームス ザ・メジャー グラント」。

 

銘柄名「ザ・メジャーリザーブ」にもその名が使われています。

グレングラント蒸留所の変形ポットスチルと精溜器

グレングラント蒸留所の特徴は首の細長い8つのポットスチル。

 

初溜釜(ウォッシュスチル)はやや角ばった形をしていて、再溜釜(スピリットスチル)はバルジ型で通常よりも膨らみが少ないというように、どちらも変形タイプなんですね。

 

さらに、1872年にはすべてのポットスチルに精溜器(ピューリファイア)を導入。

 

精溜器とはラインアームの中ほどに取り付けられる円筒形の導管で、蒸溜してできた蒸気を冷やして液体に戻し、細い管を通してポットスチルにもどすための装置です。

 

軽くてフルーティーな風味より、重くリッチな風味の方が沸点が高く液体化しやすいという性質を利用して、フルーティーな風味を取り出しやすくするのが狙いで設置されます。

 

どちらもジェームズ・メジャー・グラントが導入したもので、これによって雑味や重い香味が還流され、彼の目指した飾り気のないライトでクリーンな味わいのウイスキーが造り出されるわけですね。

 

グレングラント蒸留所では熟成に使う樽は3回までしか再利用しないそうですが、樽の香りが強いという印象はそのあたりに由来するのかもしれません。