· 

グレンフィディックピュアモルト8年やオールドボトルの種類・価格・味

グレンフィディックピュアモルトの種類 8年オールドボトルなど

グレンフィディックの数あるピュアモルト(Glenfiddich Puremalt)ウイスキーの種類から、オールドボトルとして人気の「8年以上熟成(オーバーエイト)」、ノンエイジ、「スペシャルオールドリザーヴ(ノンエイジ)」の3種類を紹介します。

 

グレンフィディックのシングルモルトウイスキー造りは1887年から始まり、ブレンデッド用の原酒として使われていたシングルモルトを、業界で初めて市場に出したのが1963年。

 

「ピュアモルト」として発売され、歴史の順ではノンエイジ(熟成年数表記なし)、10年表記、8年表記、ノンエイジ、スペシャルリザーブ(ノンエイジ)、12年スペシャルリザーブとなるようです。

 

グレンフィディック蒸留所
グレンフィディック蒸留所

終売8年の風味は現行品よりも重厚でパワフルな傾向

今回紹介するのは、1980年代から1990年代前半に流通していたオールドボトル。8年熟成がいちばん古く、終売となった銘柄ですね。

 

続くノンエイジ、スペシャルリザーブ(ノンエイジ)は熟成表記がないものの、とても若いボトルというわけではなく、8年前後の熟成と考えられています。

 

現行品は個性を主張しすぎず、フルーティで飲みやすいために人気ですが、旧ボトル8年はピート香もありながら重厚でパワフルな味わいと評価される傾向があります。

特級表示がなつかしいオールドボトルの価格

グレンフィディックピュアモルト

43度・750ml

通販販売店の最安値価格(税込)

 8年(オーバーエイト)

6,000円ほどから

ノンエイジ

3,700円ほどから

スペシャルオールドリザーヴ

オークションのみ

1989年に酒税法が改正されて「ウイスキー特級」などの級別区分は廃止、税負担が軽減されました。8年は販売されていた時期が酒税法の改正前なので、ラベルの裏に「特級」のシールがあります。

 

「スペシャルオールドリザーヴ」は1990年代前半に流通したボトルで、当時の日本の輸入販売はメルシャン。こちらは酒税法改正後なので特級表記なし。

 

アルコール度数と容量は43度・750mlと同じです。人気銘柄なので在庫も少なく、高騰しているのかと思いきや、意外にもほかの銘柄のオールドボトルに比べると入手しやすい価格に落ち着いています。

 

味わいのある風景

 

イタリアに在庫があったという情報も載っていますし、まだ流通量はあるようですが、「スペシャルオールドリザーヴ」はオークションでなければ見つからないようです。通販で間違えずに選ぶなら8年か、ピュアモルトがいいかもしれません。

旧ボトルと現行品の違い、おいしい飲み方は

どの銘柄でもオールドボトルと現行品では味の差がはっきりしていますね。銘柄は書けませんが、私もある銘柄のオールドボトルを飲んだら、現行品を飲む気がしなくなりました(笑)。

 

オールドボトルの時代と現行品では、麦の品質が違うことも指摘されます。現在の麦は糖度を増すように品種改良がされたもの。

 

糖度を上げるとアルコールを発生させる力が強くなり、生産量を増やせるからなんですね。

 

Cairngorms 蒸留所に近いケアンゴームズ国立公園の雪景色
Cairngorms 蒸留所に近いケアンゴームズ国立公園の雪景色

 

ただし、糖度が増えた分だけ他の成分が減ったり、失われたりして、本来の旨味が減ったのではないかとの声も。

 

とはいえ、経年によるボトル内の空気の影響で味が丸くなるとか、同じ銘柄で同じ熟成年数でも製造年度の違いによって味わいが違うとか、面白みもあるのがオールドボトルの魅力。

 

想像したのと違ったという失敗もありますが、またチャレンジしたくなるのが不思議です。はっきり味の違いを感じられるように、やはりストレートかトワイスアップでおいしい飲み方を楽しみたいですね。