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「ジーニーベツァオバーントジン」ワイナリー兼蒸留所のボタニカル

「ジーニーベツァオバーントジン(Gini Bezaubernd)」はオーストリアにあるワイナリー兼蒸留所「ヴィータシュタイン」が造っているクラフトジンです。

 

ウィーンから25Kmくらい東へ南下したエリア、ニーダエスタライヒ州のカルヌントウム・ゲッテルスブルンで1876年よりワインの生産を開始しました。

 

ニーダエスタライヒ州はオーストリアで2番目に人口の多い地域で、州内をドナウ川が流れ、隣のシュタイアーマルク州との境にはアルプス山脈の一角、2000m級の石灰岩の山塊、シュネーベルクがそびえます。

 

Schneeberg Austria シュネーベルク
Schneeberg Austria シュネーベルク

 

豊かな台地からは1873年以来、120 kmのパイプラインでウィーンに飲料水が供給されていて、世界で最良の飲料水と言われています。

 

ワイナリー兼蒸留所「ヴィータシュタイン」ではブドウ畑を6ヘクタール所有して黒ブドウや白ブドウなどを栽培。

 

ワインの醸造は娘のビルギットさん、蒸留酒の生産は母親のグレーテさんが担当という母娘経営の会社なので、「ジーニーベツァオバーントジン(Gini Bezaubernd)」の大きな特徴としてもそれが表れているんですね。

蒸留所はワイナリーと併設されていて、熟した健康な果実やボタニカルをグレーテさんが選定。蒸留から瓶詰まで、年間生産本数800本というスモールバッチで丁寧に製造が行われています。

 

「ジーニーベツァオバーントジン」の製造にはドイツの蒸留器メーカー「クリスチャン・カール社」の連続蒸留器を使用。

 

ベーススピリッツはオーストリアのコーンと小麦が原料です。98度のアルコールにした状態でボタニカルを2週間漬け込んで蒸留、その後、連続式蒸留器で2度目の蒸留をします。

 

sallow サルヤナギ
sallow サルヤナギ

 

ボタニカルにはジュニパーベリー、コリアンダー、ジンジャー、オールスパイス、桂皮、クローヴ、カルダモン、アンジェリカ根、スミレ根、アイリス根、ラベンダー、ローズ、ナツメグ、ゼニアオイの花、ジャスミン、ローズヒップ、サルヤナギ(猿柳)トゲ、ペパーミント、クルパソウ、ローズマリー、クベバ・ペッパーギニア・ショウガ、オレンジの皮、レモンの皮が使われています。

 

ちなみに、サルヤナギ(sallow)とはヤナギ科の落葉低木で、ヤマネコヤナギの別称です。早春はまだエサの少ない時期なので、黄色の大きな花は鳥や動物の食料になります。

 

サルが枝につかまって花を食べているのをよく見かけることから、この名がついています。ベツァオバーント(Bezaubernd)は、妖艶、魅力的なという意味。

 

派手ではありませんが、ボタニカルや果実の柔らかみや旨味、とともにスパイシーな余韻の広がるクラフトジンです。