フォアローゼズプラチナ・風味の特徴と評価、飲み方、箱ギフトの注意点

「フォアローゼズプラチナ(Four Roses Super Premium)」の風味の特徴と評価、飲み方、箱ギフトの注意点などを紹介します。

フォアローゼズプラチナはアメリカ合衆国ケンタッキー州ローレンスバーグにある、フォアローゼズ蒸留所(キリンビール所有)が造っているバーボンウイスキーです。

フォアローゼズプラチナは、長期熟成された原酒の中から円熟点に達した6～7種類の樽だけを厳選してブレンドされたという最上級品です。

バーボン特有の雑味がなく、まろやかで飲みやすいのが特徴です。普通のバーボンとは違って、熟成したスコッチやブランデーのようなフルーティさや奥行きのある風味を楽しめます。

そのため、バーボンが苦手な方やスコッチ派にも受け入れられる半面、バーボン独特のクセが好きな方の場合は物足りなさを感じることもあります。

フォアローゼズプラチナはアルコール度数43度・750mlで、あくまでも記事アップ日の時点(2021年1月10日)ですが最安値(税込)は6,400円ほど。

このブログで初めてフォアローゼズプラチナを紹介したのが2019年3月下旬ですが、そのときの最安値は6,300円ほどだったので、ここ数年の価格は安定しています。

ちなみに、人気のブラック(黒)の最安値は2019年3月下旬時点、記事アップ日の時点(2021年1月10日)ともに、2,800円ほどとこちらも安定銘柄。

ブラックの甘さ、まろやかさにも定評があります。プラチナはその2倍以上という価格なので、質の対価が問われるレビューが多いですね。

一般的な評価では「おいしいけれど」がつきながらもコスパ面、上品すぎる風味へのマイナス評価もわずかにあります。

「ちょっと値段が高い。この値段だと他にも選択肢がある」

「コスパを考えると黒でもいい感じ」

「黒ラベルの方がなんだか自分には合っているみたい。おそらく飲み慣れているせいでしょうか」など。

支持する多くのレビューでは上品な風味に高評価が見られます。

「味は甘く美味しい」

「舌触り良く、鼻に抜ける香りがとても華やか」

「フォアローゼスの中でも特に飲みやすい」

「ハイボールはもったいないのでロックで飲んでいる」

「バーボンはストレートで飲むにはちょっとという感じがあるが、これは別格」

おいしい飲み方はまずはストレートで香りを楽しんでから、ほんの少し、下の上に乗せる程度だけ口に入れてまろやかさを楽しんでみてください。

次に水を入れてトワイスアップやロックがおすすめです。

薄めてしまうとせっかくの風味がぼやけてしまいますが、アルコールがきついと感じるようなら、濃いめのハイボールやバーボンと相性のいい柑橘系のジュースで割って飲む方法もいいかもしれません。

近年では熟成年数でアピールするプレミアムバーボンが増えていますね。

フォアローゼズではこれまでに熟成年数ボトルを出していません。それは製造法が他社とちょっと変わっているからと言われます。

フォアローゼズでは10種類の原酒をつくり分け、それを組み合わせることで原酒の特徴を調整して、品質を均一にするという製造工程がとられています。

一般的には均一を求めるために伝統の製法と貯蔵法がとられますが、それとは逆の発想でタイプの異なる樽の組み合わせで同じ風味を追求しています。

また、熟成庫が平屋というのも特徴的です。一般的には大量の樽を高く積み上げて、熟成庫内の温度差による熟成の進み具合により、上下に移動させるローテーションがとられます。

たとえば、同じローレンスバーグにあるワイルドターキー蒸留所では7階建ての貯蔵庫に樽を運び入れ、1階と7階の樽を入れ替えながら熟成していきます。

フォアローゼズ蒸留所では平屋の熟成庫に6段組のラックを置いて環境差をなくしているため、温度差が少なく位置を変える必要がないそうです。

これは人件費などのコストダウンにもつながるメリットもあります。

プラチナの箱入りを贈り物として選ぶ方も多いですね。でも、販売店によって梱包のしかたが丁寧だったり、簡素だったりする場合があります。

販売店のレビューで、梱包などの対応状況をしっかり確認したほうがいいようです。

また、フォアローゼズプラチナは初めてケンタッキー州立200周年記念として造られた銘柄で、販売されているボトルに「スーパープレミアム」の表記はありますが、プラチナの文字はありません。

初めての方は店舗で購入する際に、まちがえやすいのでご注意くださいね。