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コスモポリタンカクテル・経済成長と国際社会で生きる女性の象徴

コスモポリタンカクテル・ビタミンC豊富なクランベリー風味

「コスモポリタン(Cosmopolitan)」はウォッカをベースにコアントロー(ホワイトキュラソー)、クランベリージュース、ライムジュースをシェークしたカクテルです。

 

クランベリーの果汁を使うため、美しい赤い色が印象的。コアントローにも甘みがついているので、本格的に作るなら果汁100%ジュースがおすすめです。

 

コアントローのビターオレンジとスイートオレンジの皮と甘みが、クランベリーやライム果汁の酸味と溶け合った上品な風味になります。

 

ちなみに、コアントローのかわりに甘みの少ないトリプルセック(triple sec)というホワイトキュラソーを使うレシピもあります。

 

Barではグラスのふちにオレンジの皮を添えて出されることもあります。女性にすすめるのはもちろん、男性も疲れているときに元気の出るカクテルです。

 

駅を歩く女性の画像

アルコール度数は高めなので、ウォッカ抑えめがいいかも

標準的なレシピはウォッカ3にたいして、コアントロー・クランベリージュース・ライムジュースの比率が1ずつです。

 

平均的なウォッカならアルコール度数は40度、コアントローも約40度。それが全体の4/6を占めますから、60mlで作った場合ではアルコール度数は26.67度となります。

 

女性はもちろん、男性にもちょっときついですね。ウォッカ2、クランベリージュース2にコアントローとライムジュースが1ずつくらいがいいかもしれません。水っぽくならないようにシェークは短時間にしましょう。

カクテル名

材料

分量
コスモポリタン

ウォッカ

コアントロー

クランベリージュース

ライムジュース

1/2

1/6

1/6

1/6

バラライカ

ウォッカ

ホワイトキュラソー

レモンジュース

 

1/2

1/4

1/4

カミカゼ

ウォッカ

ホワイトキュラソー

ライムジュース

各1/3

コスモポリタン・

マティーニ

ジン

オレンジキュラソー

クランベリージュース

ライムジュース

1/3

1/6

1/3

1/6

コスモポリタンの由来とカクテル言葉

カクテルのコスモポリタンは1970~80年代に米国内で生まれたと言われていますが、誕生の経緯については諸説あります。

 

レシピも歴史とともに微妙に変化していて、現在の標準的なレシピはフロリダ州サウスビーチの女性バーテンダー、シェリル・クックが1985年あたりに考案したレシピをもとにニューヨークのバーテンダーが改良を加えたものという説があります。

 

コスモポリタンという言葉は「国籍・民族などにとらわれず、世界的視野と行動力をもつ人。国際人」という意味で使われます。

1980年代は女性の社会進出や国際社会化が顕著になりはじめていた頃で、このカクテルも90年代以降、上品な甘みと酸味、美しい色からアメリカの大都市を中心に人気を得るようになっていきました。

 

日本でもアメリカの人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で主人公たちが飲んでるシーンが頻繁に登場して有名になり、女性を中心に人気が出ました。

 

ちなみに、コスモポリタンのカクテル言葉は「華麗」。派手なカラーで大人の女性に似合うカクテルですね。アメリカでは「Cosmo(コズモ)」と略されて注文されることが多いようです。

 

Cosmopolitan コスモポリタン
Cosmopolitan コスモポリタン

コスモポリタンのバリエーションカクテル

コスモポリタンのバリエーションカクテルには「バラライカ」と「カミカゼ」があります。バラライカはクランベリージュースを使わず、ライムジュースをレモンジュースに変えたもの。

 

別の言い方をすれば、サイドカーのブランデーベースをウォッカにかえたものです。カミカゼはクランベリージュースを使わないレシピ。バラライカとちょっとだけ違います。

 

このほかにジンベースになりますが、「コスモポリタン・マティーニ」というカクテルもあります。

 

今回紹介のカクテルはいずれもシェークでいただきます。クランベリージュースの質が味の決め手なので、いいものを選んでくださいね。

 

New York ニューヨーク
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