ブッシュミルズ10年・12年・16年・21年シングルモルトの種類とは

ブッシュミルズのシングルモルトの種類は10年・12年・16年・21年

「ブッシュミルズ(Bushmills)」は北アイルランド東北部のアントリム州にあるブッシュミルズ蒸溜所が造っているアイリッシュウイスキーです。

 

ブッシュミルズの種類には「ブレンデッド」と「シングルモルト(10年・12年・16年・21年)」「ハニーリキュール」の3つがあります。今回はシングルモルト4銘柄の風味の特徴・価格・一般評価を紹介します。

 

ブッシュミルズのシングルモルトはノンピートの大麦麦芽100%を使って、伝統の3回蒸溜しています。そこまでの工程は同じですが、違うのは熟成年数ごとに樽の種類、熟成期間を変えていること。

 

博物館になっている旧ブッシュミルズ蒸溜所
博物館になっている旧ブッシュミルズ蒸溜所
photo credit: image_less_ordinary Bushmills-0208 via photopin (license)

スコッチよりも蒸留回数が多くて味の角が丸くなっているアイリッシュウイスキーの原酒ですから、熟成過程での樽の影響がより大きくなるわけですね。

 

日本ではアサヒビールが輸入・販売しています。定価の目安となる参考小売価格と今日現在の通販販売店の最安値価格も紹介していきます。

シングルモルト10年の価格とレビューの評価

「シングルモルト10年(Single Malt aged 10 Years)」の熟成樽はおもにバーボン樽。少量のシェリー樽原酒もヴァッティングされています。

 

ほかの熟成物よりもシンプルですが、フルーティーな果実感と蜂蜜やバニラの甘さが特徴。アルコール度数40度・700mlで最安値は2,800円ほどなので、10年物シングルモルトとしては値ごろ感が魅力です。

一般的な評価でマイナスの指摘はとくになく、しいて言えば「個人的にはジェイムソンやタラモア・デューの方が飲みやすくて好き」や「水割りやハイボールにすると味も香りも飛んでしまう」など。

 

支持するレビューには「舌で味わい鼻に抜ける香りを楽しむウイスキー」「ロックが旨い」「バニラアイスにかけて食べると最高」「どんな飲み方でもそれなりに美味しく飲める」「バーボンや日本のウイスキーに比べると硬派な味わいが楽しめる」などのレビューが見られます。

 

感想にもありますが、香りや甘みを楽しみたいのならストレートやロック、濃い目の水割りなどがおすすめです。

ブッシュミルズの銘柄

アサヒビールの

参考小売価格(消費税別)

通販販売店の

最安値(税込)

 10年

(40度・700ml)

3,500円 2,800円ほど

 12年

(40度・700ml)

4,500円 4,400円ほど

16年

(40度・700ml)

10,700円 11,000円ほど

21年

(40度・700ml)

25,650円

25,000円ほど

アイリッシュハニー

(35度・700mlと1000ml)

取扱なし・通販に在庫

2,000円前後

(700ml)

シングルモルト12年・風味の特徴と価格

「シングルモルト12年」は水色のラベルデザインが目印。もともとディスティラリー・リザーブとして蒸留所限定で販売されていましたが、現在はアサヒビールも取り扱っていて日本でも購入できます。

 

原酒はバーボン樽、オロロソシェリー樽で熟成されたあとにヴァッティング。そのあとマルサラワイン樽で熟成しています。

 

マルサラワインとはイタリアのシチリア島で生産される酒精強化ワイン。シェリーと同じく、アルコール(酒精)を加えて度数を高めたワインです。

 

スペインのシェリー酒やポルトガルのポート酒のように、18世紀大航海時代に長期輸送に耐えるように造られました。シチリア島西部に位置するマルサラで育ったぶどうが使われます。

マルサラワインは木の香りやカラメルの芳香が特徴で、辛口から甘味が強いデザートワインまで幅広く、ティラミスなどデザートの調理用にも使われています。

 

12年はこのマルサラワイン樽由来のドライフルーツやアップルパイのなどの甘みがやわらかく、濃厚感が適度にプラスされた味わいとなっています。

 

こちらはアルコール度数40度・700mlで最安値価格(税込)は4,400円ほど。12年はまだ一般評価がないようなので、今後入ったらまた情報を追加します。

シングルモルト16年の価格とレビューの評価

「シングルモルト16年」はオロロソシェリー樽とバーボン樽で長期熟成された後、さらに数ヶ月ポルトガルのポートワイン樽で熟成されています。

 

赤みがかかった色はポートワイン樽の特徴が出ています。12年と同じく、由来が異なる酒精強化ワイン樽2つの組み合わせとバーボン樽がダークチョコレートやローストナッツを思わせる、深い味わいを生んでいます。

16年はアルコール度数40度・700mlで、最安値価格(税込)は11,000円ほど。一般的な評価からまずはマイナスポイント。「樽香が強すぎてバランス的にはあまり良くないように感じた」「癖がなく国産のウィスキーよりも飲みやすいですが、辛いのが苦手な方はちょっとかな」「ピート臭が無いと物足りないかも」など。

 

いっぽう、支持するレビューには「大好きな味。ブラックブッシュをはるかに超えたコクと風味」「飲みやすくて香り高い一番好きなウイスキー」「どんな飲み方にもあう自宅用の一本」「初めて経験したけれども飲み口、香りなど、最高でした」など。好き嫌いの分かれる傾向があるようですね。

 

このほかに、「退職される方へプレゼントで購入。とても喜んでくれました」という口コミがあるように、話題性があるので送別品にもいいようですね。

シングルモルト21年の価格とレビューの評価

シングルモルト21年はシェリー樽とバーボン樽で19年以上長期熟成した原酒をバッティングしたあとで、さらに2年間マディラ樽で熟成しています。

 

マディラ樽とはポルトガルのマディラ島で造られるポートワインの樽なので、16年と同じ樽でしょうか。でも、こちらは熟成期間が2年間と長いため、ポートワインの影響が強めに出ているレシピです。

 

21年は余韻の長い複雑な味わいがあり、熟した果実やミルクチョコレートのような甘い香りが特徴となっています。

21年はアルコール度数40度・700mlで、最安値価格(税込)は25,000円ほど。一般評価ではマイナスポイントをあげるレビューはとくにないようです。

 

希少なシングルモルトだけに、21年独特のトロピカルなフレーバーが際立つのは2015年ボトルという声もあります。

 

支持するレビューは「甘く優しい味。加水でトロピカルなフレーバー」「ビターチョコレートと蜂蜜のような甘い香りが絶妙でなめらか」「紅茶に入れるとピーチ感があって香りはかなり良くなる」など。

 

ブッシュミルズのブレンデッドもコスパが高くて好評ですが、熟成物を口にしてみるとやはり別格という印象で驚く方も少なくありません。参考小売価格よりも高騰していない今のうちが狙い目かもしれませんね。

 

County Antrim 北アイルランド アントリム州の海岸
County Antrim 北アイルランド アントリム州の海岸

アメリカ市場を意識したアイリッシュのハニーリキュールも

「ハニーリキュール(Bushmills Irish Honey)」はワイルドターキーアメリカンハニーリキュールなど、アメリカでウィスキーベースのハニーリキュールが人気なのを視野に入れて、新たな層を開拓するためにリリースされたボトルです。

 

ブッシュミルズウィスキーにアイルランド産のハチミツと果物のナチュラルフレーバーをブレンドしています。

 

大規模な設備を活かして多彩なアイリッシュウイスキーを生み出すブッシュミルズ蒸溜所。ひとつの蒸溜所で個性の違うウイスキーを揃えることは世界的に珍しく、アイリッシュの底力をこれから見せてくれそうです。