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「ボンベイサファイア」伝統製法で厳選素材を蒸留したプレミアムジン

「ボンベイサファイア(Bombay Sapphire)」はバカルディ社傘下のボンベイ・スピリッツ社がイギリスのハンプシャー州にある、ラヴァーストーク・ミルのボンベイ・サファイア蒸留所(Bombay Sapphire Distillery)で製造しています。

 

ここにはもともと1963年に閉鎖した製紙工場がありました。というのも、200年間、イングランド銀行の紙幣用の高品質紙を製造していた歴史的な建造物だったんですね。

 

ボンベイ・スピリッツ社では数百万ポンドをかけて大々的に修復。ビジターを受け入れられる温室植物園付きの蒸留所に改築しました。

 

Bombay Sapphire Distillery イギリス ラヴァーストーク・ミルの蒸留所
Bombay Sapphire Distillery イギリス ラヴァーストーク・ミルの蒸留所

 

ボンベイ・サファイアの製造だけでなく、敷地内には熱帯地方の高湿度の気候と地中海地方の乾燥した気候を再現したボタニカルガーデンが併設されています。

 

ここでボンベイ・サファイア特有の世界中から厳選されたジュニパーベリー、レモンピール、コリアンダー、オーリス、アンジェリカ、アーモンド、リコリス、カシアバーク(シナモンスティック)、グレイン・オブ・パラダイス、クバベリー(クベブベリー)といったボタニカルが栽培されている様子が見学できます。

 

ここでボンベイ・サファイアのすべての原料が栽培されるわけではありませんが、内部の害虫駆除には殺虫剤を使わず、天敵となる益虫を放つことで環境負荷を低減。自然環境に対しても入念に配慮されています。

また、敷地内で必要なエネルギーは、付近を流れるテスト川の水力発電、太陽光発電、バイオマス燃料などで賄われ、蒸留に使用した熱はボタニカルガーデンの暖房に再利用されています。

 

「ボンベイサファイア(Bombay Sapphire)」は世界中でたった4機しか存在しないというカータヘッド・スチル蒸留機を使って造られています。

 

ナチュラルな穀物100%から作られたグレインスピリッツは、雑味の元になる不純物を徹底的に取り除くため、三度蒸留させることで極限まで磨き上げられます。

 

Lake Vyrnwy ウェールズにあるヴェルヌイ湖(ヴィリンウィ湖)
Lake Vyrnwy ウェールズにあるヴェルヌイ湖(ヴィリンウィ湖)

 

また、一般的なボタニカルを直接グレインスピリッツに浸して蒸留する方法ではなく、加熱されて蒸気となったグレインスピリッツを銅製のバスケットに収めたボタニカルに通過させて、香りを繊細に吸収させています。

 

これがボンベイサファイア独自の「ヴェイパー・インフュージョン製法」です。近年はクラフトジンでも増えてきた製法で、一般的にバスケット法と呼ばれています。

 

ヴェイパー・インフュージョン製法はグレインスピリッツに直接ボタニカルを浸すという製法でつくられたジンよりも、複雑さや清涼感の印象が強くなるのが特徴です。

香味が抽出された原液は英国ウェールズにあるLake Vyrnwy(ヴェルヌイ湖、またはヴィリンウィ湖)の水で調整されて出荷されます。

 

ストレートやロック以外のボンベイサファイアの美味しい飲み方は、ボタニカルの香りを壊さないジンリッキー、少し甘みが欲しい方はジントニックがおすすめです。

 

焼酎の代わりにボンベイサファイアで梅酒を漬ける人もいます。購入はバルーングラス付きセットがお得です。ボンベイ・スピリッツ社の歴史は「スターオブボンベイ」の記事で紹介します。