ブラックニッカ スペシャルの熱い評価や終売の初号復刻版

ニッカブランドの原点が再現された「初号ブラックニッカ復刻版」はすでに終売

以前の記事で「ブラックニッカ(Black Nikka)」3路線の主要アイテムを紹介しましたが、その原点となるニッカブランドの歴史からロングセラーのスタンダードを紹介します。

 

わかりづらい方はこんなふうにとらえてください。ニッカブランドには王様がいて、その主流となる家臣団が3つ。それが別記事で紹介した「クリア・リッチ・ディープブレンドの3種類」となるわけです。

 

で、今回はニッカブランドの頂点に立つ王様のお話。とはいえ、販売戦略的にはあまり強くアピールされていなくて、先に述べた3種類やそのほかの限定品のほうが強めに宣伝されています。

 

Nikka 札幌すすきのニッカの看板
Nikka 札幌すすきのニッカの看板

 

ロングセラーのはずなのに、なぜもっとプッシュしないの?と素朴な疑問を感じる方も多いかも。現代的な嗜好をふまえて、ほかのブランドを優先させているのでしょうか。

 

ニッカは1934年に余市蒸留所を完成させ、1940年に初めてのウイスキー「ニッカウヰスキー」第1号を発売します。このときから黒いボトルでしたが、髭のおじさんはまだ登場していません。

 

ちなみに、当時のウイスキーはお酒の区分では、日本酒でも焼酎でもないという意味から「雑酒」に分類されていました。「雑酒」のなかでも等級があり、サントリーのオールドやニッカウヰスキーは1級。

そんな当時のブラックニッカを再現したものが、2015年に数量限定で発売された「初号ブラックニッカ復刻版(43度・720ml)」。価格は税込1,555円で販売されましたが、あっという間に完売です。

 

もうヤフオクなどのオークションでなければ購入できないようなので残念です。興味のある方はいちばん下をチェックしてみてください。

 

その後、第二次世界大戦を経て、1949年にウイスキーの等級が改められます。当時、粗悪なお酒が流通したため、「ウイスキーを何%以上使っているか」という「原酒混和率」が基準になっていきます。

 

 

そこでの1級というのが原酒混和率30%以上。1953年になると酒税法の全面改正で雑酒に「特級」が規定されます。最初は「原酒が少しでも入っていてアルコール度数43度以上」というのが特級扱いだったようですが、時代とともに原酒混和率は27%以上となり、1989年には級別制度が廃止されています。

 

1965年に二代目「新ブラックニッカ」登場、ロングセラーに

1965年には二代目のブラックニッカが特級ウイスキーとして発売されました。兵庫県の西宮工場内に設置された、カフェ式蒸溜機でつくられたカフェグレーンをブレンドした初の商品「新ブラックニッカ」です。

 

この時初めて登場したのが、19世紀にウイスキーのブレンドの重要性を説いたというW・P・ローリーの肖像画が大きく描かれている特徴的なボトル。

W・P・ローリーは「ブレンドの王様(キング・オブ・ブレンダーズ)」と呼ばれた英国人で、創業者・竹鶴政孝氏がウイスキーづくりの理想像としてラベルに配したとされています。

 

左手に大麦の穂を、右手にウイスキーのテイスティング用グラスを持つ彼は、その後、ニッカのマスコットキャラクターになっていきました。

 

手がけたのはデザイナーの大高重治氏。ニッカウヰスキー第1号のポスターを制作して以来、竹鶴氏の信頼を得てニッカウヰスキーのラベル、パッケージ、ポスター等のデザインを一貫して手がけていたそうです。

 

ときどき、ニッカのデザインも含めた作品展も開かれ、竹鶴氏との秘蔵写真も展示されます。

 

Nikka G&G 終売となったニッカG&G
Nikka G&G 終売となったニッカG&G

ブラックニッカ スペシャルの価格とテイスティングレビューの評価

1985年になり、宮城峡蒸留所のモルトを含めてリニューアルしたのが現行品の「ブラックニッカ スペシャル(Black Nikka Special)」。1965年発売時は宮城峡蒸留所がなかったので、現行品は当時のブレンドとは違うことになります。

 

スペシャルの度数は42度で容量は1440ml・720mlがあります。価格(送料入れず)は720mlで1,200円前後。1440mlで2,300円前後。

 

一般的な評価は「普段飲みにはこれで十分」「炭酸割り、ストレート、どちらも美味しい」と長年親しんできたニッカファンからはとくに熱い高評価。

 

私が個人的に好きなレビューがあります。「様々な銘柄が終売にならざるを得なかった中で、このボトルが残された意味を思いながら飲んでみれば、それだけでうまさ3割増し」「店頭であまり見かけないのがまたいい」というもの。

 

個人的にはG&Gをまた口にしてみたいですね。先述したオークション情報です。ヤフオクも入るオークファンで、無料会員登録もできます。