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ベイゼルヘイデン8年 ライ麦風味香るバーボンの特徴・レビュー評価

ベイゼルヘイデン8年・ライ麦風味香るバーボンの特徴・レビュー評価

「ベイゼルヘイデン8年(Bagel Hayden)」はジムビーム社で発売されている4種類のクラフトバーボンのひとつで、オールドグランダッドの上位版バーボンです。

 

今回はベイゼルヘイデン8年の味に関するレビュー評価、ベイゼルヘイデンライの特徴についても紹介します。

 

ジムビーム社で発売されている4種類のクラフトバーボンは、ビーム家6代目のブッカー・ノウ氏が生み出したシリーズであり、ベイゼルヘイデンのほかに「ノブ クリーク」「ブッカーズ」「ベイカーズ」があります。

 

西部開拓時代をイメージした観光地の画像

 

ベイゼルヘイデン8年は甘い味わいは少なめで、多めのライ麦によるスパイシー感がありながらも口あたりはやわらかく華やかで、飲みやすいの特徴です。

 

クセがないのでバーボン独特の風味が苦手な人や女性にも受け入れられやすいボトルですね。

ベイゼルヘイデン8年の価格

ベイゼルヘイデン8年はアルコール度数40度・750ml。熟成表記がありませんが、8年以上の熟成ボトルです。

 

あくまでも記事をアップした2021年2月14日の時点での最安値価格(税込)ですが、正規品なら4,400円ほど。並行輸入品なら3,600円ほどで見つかります。

 

初めてこのボトルを紹介したのが2019年1月上旬でしたが、正規品の価格は税込4,500円だったので、今のところ、安定して推移している価格の銘柄ですね。

ベイゼルヘイデン8年のレビュー評価とおいしい飲み方

一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。

 

「自分のようにノブクリークシングルバレルのようなガツンとくるバーボンが好みの方にはオススメできない」

「個人的にはもう少し主張が欲しい」

「もっと安く飲めたらいい」

「飲みやすいが、後味がほとんど残らない。普段飲みのバーボンとはかなり異なり、個人的には合わなかった」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「高品質のハチミツのような甘みとクリアな後味。ほかのバーボンに戻れない旨さがある。とくにハイボールはお薦め」

「ハイボールやカクテルにすると、レモンや強めの香りのリキュール、ヴェルモットにも負けない個性がある」

「ほんのり甘みがあってまろやかで、なんともいえない柑橘のような複雑な香り」

「ブッカーズに比べて甘さは少なく辛い感じ。でも美味しい」

「ボトルのデザインも素敵なので部屋に置いてもとてもお洒落」

「ストレートでもロックでも美味しかった。チョコをつまみにしたら止まらない良いお酒」

「まろやかで飲みやすく、上質なバーボン。スコッチのような上品さ」

メーカーズマークをさらにまろやかにした印象」

 

ジムビームなどのクラフトバーボンの樽画像

おいしい飲み方として多くの方がストレート、ロック、ハイボールをあげています。

 

ちなみに、ボトルラベルにはジムビーム社推奨の飲み方として、「ストレート、または少量の水を入れる」と紹介されています。

 

少しずつ水を入れながら味の変化を楽しむのもよし、トワイスアップのように氷なしでウイスキー:水を1:1の割合で飲むのもいいですね。

ベイゼルヘイデンの由来・開拓時代初期の移民の名前

「ベイゼルヘイデン」とは開拓初期のケンタッキー州でバーボンの先駆者として知られるベイジル・ヘイデン(ベーシル・ヘイデン)氏をさしています。

 

ボトルについているおしゃれなラベルにこのような記述があります。

「ケンタッキー州が独立(著者注・1792年6月1日)してまだ4年しか経っていない1796年に、ベイゼル・ヘイデン氏がこの地で蒸留を始めた。現在もその精神をかたくなに守り続けている」

 

1796年にケンタッキーに入植してバーボンの蒸溜をはじめたヘイデン氏。ケンタッキー州は夏が非常に暑く、冬は非常に寒いという気候です。その寒暖差がバーボンの熟成を早めると言われています。

オールドグランダッドの上位版でライ麦強めのバーボン

ベイゼル・ヘイデン氏は単一の蒸留所で2年以上の熟成期間を経た本格的なケンタッキーストレートバーボン「オールド・グランダッド」を生み出します。

 

その後、蒸溜所は数々の買収を経て、現在はジムビーム社での生産となりました。

 

とはいえ、原料の51%以上に使われるトウモロコシには極上品のみが使用され、ライ麦比率や使用酵母なども100年以上変わりません。

 

そのライ麦比率はジムビームの2倍以上。昔ながらのフルーティな芳香とともに、スパイシーなライ麦のフレーバーが楽しめます。

貯蔵庫最下段で銘酒を香味のピークまでじっくり熟成

ベイゼルヘイデン8年はその「オールド・グランダッド」の上位版であり、樽を厳選されたスモールバッチバーボンです。

 

ベイゼルヘイデン8年は通常のバーボンよりも長い8年以上、さらに貯蔵庫最下段に置かれて、なめらかな香味のピークを迎えるまでじっくりと熟成されます。

 

ジムビーム社のクラフトバーボンといえば、「ノブ クリーク」が50度、「ブッカーズ」が63度程度、「ベイカーズ」が53度程度と高い度数が特徴ですが、ベイゼルヘイデン8年は40度。

 

バーボンといえば樽香が強く男性的なイメージがありますが、ベイゼルヘイデンは優しく女性的なプレミアムバーボンになっています。

限定のベイゼルヘイデン トゥー・バイ・トゥー・ライとは

ベイゼルヘイデンではライ麦の個性を活かした新ブランドも限定発売されています。

 

2種のライ・ウイスキーと2種のバーボンをブレンドした「ベイゼル・ヘイデン トゥー・バイ・トゥー・ライ(Basil Hayden’s Two by Two Rye)」。

 

2種のライ・ウイスキーと2種のバーボンがブレンドされていて、アルコール度数は40度・750mlで価格は21,000円ほど。

 

5年物のライ・ウイスキーとライ麦の使用比率の高い7年物のライ・ウイスキーに、6年物と13年物のバーボンをブレンドさせて、ライ・ウイスキーのスパイシーさとバーボンの甘さを楽しむことができます。