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「キュロナプエ ジン」フィンランドのフレッシュボタニカルを抽出

「キュロナプエ フィンランドジン(Kyro Napue Finland Gin」は北欧フィンランドの「イソキュロ(ISO KYRO)」にある「キュロ蒸留所(Kyro Distillery)」で造られています。

 

ポフヤンマー県イソキュロはヘルシンキの北にあり、車で5時間、列車で3時間半の距離にあります。現在の人口は5000人以下ですが、かつて中世には大きな自治体の行政中心地として栄えていました。

 

1700年からは大北方戦争、または「グレートノーザンウォー(Great Northern War)」と呼ばれるスウェーデンの覇権をめぐる戦争が起こります。

 

birch 白樺
birch 白樺

 

スウェーデンと反スウェーデン同盟(北方同盟)を結成した諸国とが争い、1721年まで続いた戦争において、現在のキュロ蒸留所の近くにある村「ナプエ(napue)」はスウェーデン・フィンランド軍とロシア軍との戦いの最後の戦地となりました。

 

1500人のロシア兵士と3000人のフィンランド兵士が命を落としたというこの地には、戦いを記した記念碑が残っています。

 

その歴史に敬意を払い、「キュロコスクエ フィンランドジン(Kyro koskue Finland Gin)」のロゴや書体は記念碑の彫刻から設計され、ビンのシールはイソキュロ=ISO KYROの紋章を真似たものを使っています。

ベーススピリッツは自社の「キュロ ナプエ フィンランド ジン」で、これをアメリカン・オークの新樽で約3ヶ月熟成させたものがこのクラフトジンです。

 

原酒である「キュロナプエ フィンランドジン(Kyro Napue Finland Gin」は、12種類のドライボタニカルと4種類のフレッシュボタニカルが使われています。

 

ドライボタニカルはディル、アンジェリカ、シナモン、レモンピール、コリアンダー、カルダモン、リコリス、ハイビスカス、オリスの根、ジュニパーベリー、エルダーフラワー、クランベリー。

 

meadowsweet メドゥースウィート
meadowsweet メドゥースウィート

 

フレッシュボタニカルはメドゥースウィート(meadowsweet)、白樺の葉(birch leaf)、シーバックソーン(sea-buckthorn)、キャラウェイ(caraway)が使われます。

 

メドゥースウィートはモンゴルが原産地で草原に群生する植物。花や葉、根から甘い香りを発するのでその名がつけられました。セイヨウナツユキソウとも呼ばれ、アスピリンの元になったサリチル酸を含むハーブでも知られています。

 

白樺の葉はフィンランドのサウナでおなじみですね。シーバックソーンはグミ科の落葉低木で、果実にはビタミンCが豊富で、ビタミンA、ビタミンE、油脂が含まれています。フィンランドなどでは古くからジャムや果実酒などで食用にされてきました。

 

sea buckthorn シーバックソーン
sea buckthorn シーバックソーン

 

キャラウェイは西アジア原産のセリ科の二年草。種子のように見える果実は香辛料として、パセリに似た味の若葉は生食や飾り付けにされ、根も食べられます。

 

蒸留は浸漬法とバスケット法を使います。ドライボタニカル10種類をベーススピリッツに16時間浸漬。その後、蒸留の段階で加熱されて蒸気となったグレインスピリッツを銅製のバスケットに収めたエルダーフラワーとハイビスカスに通過させて、ジン・ベースを造ります。

 

フレッシュボタニカル4種は個別に蒸溜・抽出されて、ジン・ベースの原酒とブレンドして完成させます。

 

caraway-seeds キャラウェイの果実
caraway-seeds キャラウェイの果実

 

「キュロコスクエ フィンランドジン」では、ナプエをベースにオレンジピール、ブラックペッパーのボタニカルを追加して、約3ヶ月アメリカンホワイトオークの小樽で熟成させます。

 

2014に年創立された若きキュロ蒸留所ですが、わずか1年未満で2015年のワインと蒸留酒の国際コンクール「IWSC」のジン&トニック部門最高賞のトロフィーを受賞しています。

 

キュロ蒸留所はレストランやバーも同じ敷地内で経営しています。蒸留所で予約もできます。