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「フェア ジン」フランスコニャック産ウォッカとボタニカルを蒸留

「フェア ジン(FAIR.Gin)」はフェアスピリッツ社がフランス、コニャック地方の蒸留所で発酵、蒸留から瓶づめまで一貫製造しています。

 

社名のフェアスピリッツ社、「フェア ジン」の名前も同社におけるフェアトレードの理念からきています。

 

フェアトレードは「公平・公正な貿易」であり、日本にも浸透しつつあるものの、途上国で生産された日用品や食料品が驚くほど安い価格で販売されているケースはまだありますね。

 

fairtrade フェアトレード製品のラベル
fairtrade フェアトレード製品のラベル

 

生産国では低価格を維持するために生産者に正当な報酬が支払われなかったり、生産性を上げるために多くの農薬を使い、環境破壊を招いたりする事態が起きています。

 

フェアトレードは生産者の労働環境や生活水準を保証して、良いものを作りながら自然環境にも配慮。持続可能なサイクルを作っていく仕組みです。

 

フェアスピリッツ社ではスピリッツをつくるための原料を世界中から調達しますが、「製品を造り出す過程のどの段階に携わる人々も平等に尊重するべきだ」というのを信条としています。

ボタニカルとして使うジュニパーベリー、コリアンダー、カルダモンに関してはフェアトレード認証を受けています。

 

認証を受けるには、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入する仕組みが必要とされます。

 

同社の一例ですが、中央アジア・ウズベキスタンの自然保護区で収穫された天然のジュニパーベリーを仕入れることで、農業収入に頼る多くの農民の一助になっています。

 

Cordillera de los Andes アンデス山脈
Cordillera de los Andes アンデス山脈

 

「フェア ジン(FAIR.Gin)」の特徴はベーススピリッツとなるのが、同社製造のフェア・キヌア・ウオッカであることです。

 

キヌアはアンデス山脈の高地で数千年前より食用に栽培されている雑穀で、必須アミノ酸をバランス良く含むスーパー・フードとして、近年注目されるようになりましたね。

 

南部ボリビアと北部エクアドルでは17品種以上の キヌアが生育していますが、キヌア・ウオッカにはボリビアの南部のアルティプラーノで育つロイヤルキヌアが使われています。

 

Cognac コニャックの冬
Cognac コニャックの冬

 

標高3000m以上の肥沃な火山性の土壌で有機栽培されたこの原料を、農家の組合より直接仕入れています。

 

このフェア・キヌア・ウオッカにボタニカルと数種のスパイスを浸け込んでいくわけですが、このときに蒸留器のキャデラックとも呼ばれる、ジャン・ルイ・スタフラーによるスタフラー蒸留器を使います。

 

一度の製造でわずか200リットルというスモールバッチの生産です。ちなみに、蒸留所のあるコニャック地方はフランスのシャラント県にあります。

 

 

コニャックはフランスを代表する3大ブランデー(コニャック、アルマニャック、カルヴァドス)のなかでも最も価値があるリキュールとして国内外で愛されています。

 

重要視されるのは「コニャック地方」の土壌。原料のブドウを作る土壌の質によって、6つの地域に区分けされています。

 

高品位な土壌別にグランドシャンパーニュ、プティットシャンパーニュ、ボルドリ、ファン・ボア、ボア・ゾルディネールの6つです。土壌にこだわる伝統文化が、フェアジンのボタニカル選びや醸造に活かされているわけですね。