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「アリアポートランドドライジン」アメリカバーテンダー感性の極み

「アリア ポートランド ドライジン(Aria Portland Dry Gin)」はアメリカオレゴン州のポートランド(Portland)にある蒸留所でつくられています。

 

ポートランドは同州最大の都市で人口が多いものの、「環境に優しい都市」として全米第1位、世界で見てもアイスランドのレイキャヴィークに次いで第2位の評価を受けています。

 

1970年代以前のポートランドは他の米国都市と同様でした。急激な都市化とモータリゼーションの進展により、都市部では大渋滞、深刻な大気汚染、郊外の乱開発による自然破壊が進んでしまいました。

 

Fremont Bridge  ポートランドにある結合アーチ橋のフリモント橋
Fremont Bridge ポートランドにある結合アーチ橋のフリモント橋

 

危機感を抱いたポートランド市民は、他の都市に先駆けて自然環境の保全や都市部と農村部のバランスのとれた発展をはかるため、「成長管理政策」を導入。見事に成功させました。

 

また、地元第一主義(ローカル・ファースト)も優れた点です。ポートランド市内にはナショナルチェーン店がほとんどなく、街路に面する店舗の誘致は地元の商業者が優先されています。

 

環境に恵まれているため、この地域には地ビールや蒸留酒を生産する小規模な醸造所(マイクロブルワリー)や蒸留所(マイクロディスティラリー)が数多くあります。

「アリア ポートランド ドライジン(Aria Portland Dry Gin)」の醸造所は、この人気レストラン「ワイルドウッド」のバーマネージャーを務めたライアン・ツァンキーと親友であるエリック・マーティンが設立した会社です。

 

きっかけはライアンのバーマネージャー時代にさかのぼります。彼はそれまでの一般的なアメリカンクラフトジンがクラシックなジンを好む人々の嗜好に合わず、マティーニのジンベースとしても相性が悪いと感じていました。

 

そこで彼は自らクラシックなロンドンドライジンを作ることを決意。親友のエリックと共に4年の歳月をかけて2012年に完成したのが、「アリアポートランドドライジン」です。

 

 

ベースとなるスピリッツには遺伝子組み換えをしていないコーン、麦、ライ麦を使用。10種のボタニカルのうち、ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカルート、オレンジピール、レモンピール、シナモン、カルダモン、ギニアショウガ、オリスルート、クベバベリーのうち、95%をオーガニック植物で仕上げています。

 

ボタニカルの配分は0.01g単位まで微調整を重ねて、それぞれのボタニカルの香りを際立たせるという気の使いようです。

 

さらに、調整に使う水はポートランド市の飲料水の主な水源で、国内有数の高品質な飲料水として有名なブルラン分水嶺の清水を使っています。

 

 

この水は耐侵食性があり、ミネラルをあまり取り込まないため、ソフトでクリアな口当たりが特徴です。ちなみに、ポートランドで有名なオレゴンビールもこの水を使っています。

 

ベテランバーテンダーが理想の深み、複雑さ、バランスを追求して完成させたアリアポートランドドライジンは、2014年サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション(SFWS)最優秀賞他、8つのコンペティションでゴールドを受賞。

 

格調高いアメリカの専門誌「フード&ワイン誌」から、「ジン界のルネッサンス」と称賛されました。