フォレストジンとアールグレイの違いと価格
「フォレストジン(Forest Gin)」はイングランド北西、チェシャー州マックルズフィールドの森林と湖水地帯にある家族経営の蒸留所「ザ・フォレストディスティラリー」が造っているクラフトジンです。
フォレストジンにはドライジンとアールグレイの2種類があります。アールグレイは蒸留のあとにクイントエッセンシャル社(Quinteassential)のアールグレイの茶葉を漬け込んで色と香りをプラスしています。
フォレストジン(ドライジン)はアルコール度数42度・700mlで、最安値(税込)は8,500円ほど。フォレストジンアールグレイは39.5度・700mlで9,200円ほど。高級ジンですが、通販では2本セットで購入すると割安になる販売店もあります。
フォレストジン |
通販販売店の 最安値価格(税込) |
ドライジン (42度・700ml) |
8,500円ほど |
アールグレイ (39.5度・700ml) |
9,200円ほど |
![The county of Cheshire チェシャー州の水路](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/scdc847a1e0eae9fc/image/ie8f93e34f453fd90/version/1552278985/the-county-of-cheshire-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E5%B7%9E%E3%81%AE%E6%B0%B4%E8%B7%AF.jpg)
使われているボタニカルの特徴
家族経営のフォレスト蒸留所ではほぼすべてが手作業。収穫したボタニカルは乳棒と乳鉢を使って手で粉砕して、ポットスチルで1回きりの蒸溜がなされます。
アルコール度数の調整に使われる水は透き通った森の湧き水。さらに、手作業で瓶詰め、ラベルも手で貼り付けています。そのため、一度に生産できるのは約85本という超スモールバッチなんですね。
使用ボタニカルは可能な限り、地元産の材料を使うというのがこだわり。オーガニックジュニパーベリー、有機コリアンダーシード、バニラ、リコリスの根、アンジェリカ、野生のビルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ピーク地区のモスやシダなどです。
モスやシダとは?
ボタニカルでは「ピーク地区のモスやシダ」というのが変わっていますね。くわしく情報公開されていませんが、調べてみるとモスとはそのままでは苔の意味。
でも、この場合はアイリッシュモスかもしれません。アイリッシュモスは日本ではサギナと呼ばれています。
欧米ではサギナの葉っぱはお金や運、保護の象徴とされ、持ち歩いたりじゅうたんの下に挟んだりすると幸運が訪れるのだとか。初夏に白く小さい花を咲かせます。
シダには多種類が存在していて、生態環境に合わせて葉の形や性質が違います。イギリスでも自生していて、19世紀イギリスのガーデニング界では大ブームになりました。
![raspberry ラズベリー](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/scdc847a1e0eae9fc/image/i95b5bef9eeaa6c7e/version/1552279013/raspberry-%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC.jpg)
美しい磁器製のボトルも人気
切り絵アーティストであるスージー・テイラー氏にデザインされたボトルは、イギリス・ウェイドセラミックス社の陶磁器。
陶磁器のボトル一本一本にペーパーカットアートのデザインを手作業で印刷しているそうです。
ちなみに、ラベルに描かれている動物は「イタチ(Wheasle)」なのだとか。英語では「こそこそしたずるい人」の意味でも使われますが、ラベルではかわいく描かれていますね。