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「ジンクス オールドトム・ジン」オレンジピール香るロンドン正統派

「ジンクス オールドトム・ジン(Jinx Old Tom Gin)」はロンドンで1990年代に設立された、ワインとスピリッツを扱うアスターグレン社が造っているクラフトジンです。

 

オールドトム・ジンは18世紀のイングランドで人気が高かったものの、当時の単式蒸留器による蒸留法では雑味が残っていたため、雑味をおさえるために砂糖を加えて飲まれていました。

 

オールドトム・ジンの歴史や象徴となる黒猫の由来>>>「Old Tom Gin オールド・トム・ジンと産業革命のロンドン

 

 

その後、連続式蒸留機の発明によって雑味の少ないロンドン・ドライ・ジンが登場するとオールドトム・ジンは衰退していきます。

 

しかし、オールド・トム・ジンならではの風味を愛する人や、伝統的なトム・コリンズのベースに使いたいというニーズはあり、世界中のバーテンダーから求められて、2004年にヘイマンズ蒸溜所が18世紀当時のレシピに基づくオールドトム・ジンを再現。

 

「ヘイマンズ・オールド・トム・ジン(Hayman's Old Tom Gin)」を販売すると、オールドトム・ジンは再評価されるようになり、各メーカーが製造に乗り出すようになりました。

 

オールドトム・ジンは一般的にロンドン・ドライ (London Dry) よりも若干甘く、オランダのイェネーフェル (Jenever) よりも若干辛いのが特徴です。

 

とはいえ、各メーカーによって甘さ・風味ともに個性があります。「ジンクス オールドトム・ジン(Jinx Old Tom Gin)」はロンドンで蒸留されたという意味では正統派のオールドトムジンと言われています。

 

ですが、レシピはオールドではなく、特徴のあるニュースタイル。ボタニカルに一般的のジンに比べて多くのスウィート&ビターオレンジピールを使っています。

 

 

そのため、爽やかな柑橘風味と上品な甘さの余韻が長く続きます。

 

原料のボタニカルはジュニパーベリー、リコリス、スウィートオレンジピール、ビターオレンジピール、レモンピール、グレインズ・オブ・パラダイス、コリアンダーシード、アンゼリカルートの全8種類。

 

オールドトム・ジンに定番のトム・コリンズだけでなく、ジンベースに使ってリキュールと合わせても変化のある味わいを楽しめます。

 

ちなみに、あまり聞き慣れない「グレインズ・オブ・パラダイス」というボタニカルが使われていますが、これはスパイスです。

 

 

ギニアの西海岸地方や西インドで栽培されている、ギニアショウガの種子を乾燥させたもので、胡椒のような辛味とカルダモンのような香りが特徴です。

 

古代ローマや中世ヨーロッパではコショウのかわりに使われ、16世紀のイギリス女王エリザベス1世は特に愛好したと言われています。

 

ちなみに、オールドトムジンの目印として、各メーカーはオールドトムのイラストを好んで使いますが、「ジンクス オールドトム・ジン(Jinx Old Tom Gin)」のボトルデザインはとくに印象的です。

 

正面から見るとちょっと目つきが悪い黒猫。でも、ボトル背後から後姿を見ると、やっぱりネコ好きにはキュンときます。キャップシールにペタペタついている足跡もかわいいですね。