ニッカカフェジン 希少な蒸溜機が生む風味、価格、レビューの評価とは

ニッカカフェジンの風味を生む、カフェ式連続式蒸溜機とはなにか

「ニッカカフェジン」はニッカウヰスキーが製造、アサヒビールが販売する日本のクラフトジンです。

 

「カフェ」の由来はこのジンの製造に使われている「カフェ式連続式蒸溜機」からきています。

 

もともとウイスキー製造のために開発されましたもので、効率よく大量生産できるため、一回ずつしか蒸留ができない単式蒸留機に変わって主流になりました。

 

やがて、このカフェ式を使ったグレーンウイスキーが誕生。単式蒸留機で造ったモルトウイスキーとブレンドされて、ブレンデッドウイスキーが造られると飲みやすさから大人気となり、現在に至っています。

 

宮城峡蒸溜所のある仙台市
宮城峡蒸溜所のある仙台市

ニッカカフェジンの特徴

とはいえ、カフェ式は手間がかかるため、現在は本場のスコットランドにもほとんどないとか。ちなみに、アイリッシュウイスキーの「グレンダロウ」はこのカフェ式で造られているグレーンウイスキーです。

 

ニッカカフェジンは大麦麦芽(モルト)やとうもろこしなどの原料を蒸溜したグレーンスピリッツをベースに、ジュニパーベリー、山椒、ゆずなどの和柑橘などのボタニカルを別々に蒸溜液と浸漬させています。

 

香味成分を抽出したら再蒸溜。その後、複数のスピリッツをウイスキーの製造で培った技術によってブレンドされます。

 

山椒風味のスパイシーさ、柑橘類の香り、原酒の独特な甘さがバランスよく味わえるのが特徴です。

価格とテイスティングレビューの評価

ニッカカフェジンはアルコール度数47度・700mlで、最安値価格が3,800円(税込)ほど。

 

一般的な感想として、山椒があまり得意でない方には「山椒の味が強すぎる」とマイナス評価となってしまう傾向も。逆に山椒好きな方にはオシャレなプレゼントにも使えますね。

 

山椒が大丈夫な方の感想では「ドライな中のほのかな甘さがイイ」「スパイスの香り豊かで最高」「想像通り薫りも味も良かった」など、高評価のテイスティングレビューとなっています。

 

飲み方は冷凍室でしっかり冷やしてストレート、あるいはロック。サントリー系のジンとは違う味わいなので、まずはストレートでしっかり味見してから、ハイボールやジントニックのアレンジを考えたほうがいいかもしれません。

 

Japanese pepper 山椒
Japanese pepper 山椒

カフェ式連続式蒸溜機の歴史

連続式蒸溜機は1826年、スコットランドでロバート・スタインが発明しました。続いて1830年、アイルランドのイーニアス・カフェが連続式蒸溜機を改良して特許を取得したものが「カフェスチル(カフェ式連続式蒸溜機)」。

 

日本に初めてカフェ式蒸溜機が導入されたのは、開発から約30年後の1963年。兵庫県西宮にある朝日酒造西宮工場でした。

竹鶴政孝氏が求めた風味を出せるスチル

 

当時、スコットランドでは次々と新しい連続式蒸溜機が開発されていて、カフェスチルはもはや最新設備ではありませんでした。

 

しかし、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏には「スコットランドのボーネス蒸溜所でつくられるグレーンウイスキーの風味を再現したい」という強いこだわりがありました。

 

ボーネス蒸溜所が使っていたのが、カフェ式連続式蒸溜機。旧式だからこそ雑味となる成分が残りやすいのものの、現代の技術でそれを原料本来の香りや甘みに変えられるため、この旧式蒸溜機を求めたんですね。

 

ニッカとカフェ式連続式蒸溜機

竹鶴政孝氏はスコットランド・グラスゴーの機械メーカーであるブレアーズ社でカフェ式連続式蒸溜機を購入。

 

当時、朝日酒造の西宮工場に導入されたカフェ式連続式蒸溜機は、のちに吸収合併を通してニッカで使われることになりました。

 

1965年にはカフェ式連続式蒸溜機で造ったグレーンウイスキーをブレンドした「新ブラックニッカ」が発売されると、すぐに人気商品に。

 

その後、1967年にはカフェ式連続式蒸溜機の二号機を導入。1999年にはニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所に移設されて現役で活躍しています。

 

NHKの朝ドラでも話題となった宮城峡蒸溜所は、宮城県仙台市青葉区にあります。巨大な赤レンガ作りの建物の美しさ、広瀬川や新川(にっかわ)が合流する立地の自然にも癒されます。

 

無料で工場見学もできますが、外の移動もあるので冬は防寒対策をしてお出かけくださいね。