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ボンベイサファイアジンの特徴・飲み方・価格・トニックエッセンスとは

ボンベイサファイアの飲み方は

「ボンベイサファイア(Bombay Sapphire)」はボンベイ・スピリッツ社が製造、バカルディ社が販売しているドライジンです。

 

日本でもおなじみの銘柄で香りの高さと甘さから飲みやすいのが特徴で、アルコール度数が高めの47度でも飲みやすいジンです。

 

体質の個人差はあるかもしれませんが、飲みすぎても翌日、ほかのお酒のように体調が悪くならないのもいいですね。

 

辛口のジンが好きな人には甘味のベタつき感が気になるかもしれませんが、レモンを入れて調整するとすっきり飲めます。

 

ボンベイ・サファイア蒸留所の画像
Bombay Sapphire Distillery ボンベイ・サファイア蒸留所

 

冷凍庫で冷やしておいてストレートやロック、もしくは炭酸割りといった飲み方で楽しむのが一般的ですね。

 

ドライ・マティーニにも使われますが、ボンベイサファイアの個性が強く出るので甘口のマティーニになりますね。

 

また、焼酎の代わりにボンベイサファイアで梅酒を漬けて飲む人もいます。

50ml・200ml・750ml・1000ml・1750mlの安い価格帯は

ボンベイサファイアはアルコール度数47度で容量はミニチュア50ml・ベビーサイズ200ml・750ml・1000ml・1750mlがあります。

 

今日現在の販売店での安い価格帯は以下の通りです。ちなみに、このほかに複数本セットやグラスセットも人気です。

ボンベイサファイア・47度

通販販売店の安い価格帯(税込)

50ml

310円ほど

 200ml

880円ほど

700ml

1,500円ほど

1000ml

2,200円ほど

1750ml

4,300円ほど

ジントニックのためのトニックエッセンスとは?

ボンベイサファイアでジントニックを楽しむために開発されたのが、「トニックエッセンス(BOMBAY SAPPHIRE THE TONIC ESSENCE)」です。

 

カクテルの日(5月13日)を含む1週間はナショナルカクテルウィーク呼ばれていて、期間中に日本全国の飲食店で実施されるカクテルのイベントは一同に「ナショナルカクテルウィークサイト」と呼ばれます。

 

2018年にこのナショナルカクテルウィークの参加店(バー業態限定)に、トニックエッセンスのトライアルセットが無料進呈されました。

 

トニックエッセンスはトニックウォーターの原点として重要な「キナ」から抽出された成分が配合されているのが特徴です。

 

2018年には全国560件のバーに参加特典として進呈されたトニックエッセンストライアルセットは大きな反響となり、2019年にも参加特典として提供されました。

 

2020年はトニックエッセンスに関する発表はないようですが、いずれにしても非売品なので、バーでしか飲めないのが残念。一般販売に期待したいですね。

 

ボンベイサファイアのボトル画像

ボンベイサファイアの一般的なレビュー評価

一般的な評価から、まずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。

 

「癖もないので飲みやすいが、これじゃなきゃいやだと思える味でもない」

「家でのむと少々香水っぽく感じた」

「もうちょっと個性が強くてもいい」

「自己完結しているのでマティーニには向きません」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「トニックウォーターで割って飲んでいますが、匂い・味 最高」

「香り豊かで、ほのかな甘みとすっきりした後味のバランスが絶妙」

「タンカレーもいいけどボンベイも美味いジン。独特の鼻に抜ける香りがたまらない」

「喉ごしが良くて酔い加減が穏やかなので、どんどん飲めてしまう」

「スッキリとしていて雑味がまったくない。シンプルで深い。外観の瓶もオシャレ」

「ストレートだと47度はきつく、割って飲むと華のような香りが良くわかる」

 

辛さ、スパイシー感で個性を求める方にはもうひとつかもしれませんが、一般的な支持は高いのでこれからジンを飲んでみようという方にはおすすめの銘柄です。

 

ヴェルヌイ湖(ヴィリンウィ湖)の画像
Lake Vyrnwy ヴェルヌイ湖(ヴィリンウィ湖)

ボンベイサファイア蒸留所とは

「ボンベイサファイア(Bombay Sapphire)」はバカルディ社傘下のボンベイ・スピリッツ社がイギリスのハンプシャー州にある、ラヴァーストーク・ミルのボンベイ・サファイア蒸留所(Bombay Sapphire Distillery)で製造しています。

 

ここはもともと1963年に閉鎖した製紙工場がありました。

 

200年間、イングランド銀行の紙幣用の高品質紙を製造していた歴史的な建造物だったんですね。

 

ボンベイ・スピリッツ社では数百万ポンドをかけて大々的に修復。ビジターを受け入れられる温室植物園付きの蒸留所に改築しました。

 

敷地内には熱帯地方の高湿度の気候と地中海地方の乾燥した気候を再現したボタニカルガーデンも併設されています。

 

ジンの原材料に使われるジュニパーベリー、レモンピール、コリアンダー、オーリス、アンジェリカ、アーモンド、リコリス、カシアバーク(シナモンスティック)、グレイン・オブ・パラダイス、クバベリー(クベブベリー)などのボタニカルが栽培されている様子が見学できます。

 

ここですべての原料が栽培されるわけではありませんが、内部の害虫駆除には殺虫剤を使わず、天敵となる益虫を放つことで自然環境にも配慮されています。

 

また、敷地内で必要なエネルギーは付近を流れるテスト川の水力発電、太陽光発電、バイオマス燃料などで賄われ、蒸留に使用した熱はボタニカルガーデンの暖房に再利用されます。

 

レモンの画像

ボンベイサファイアの特徴を生む製造法

「ボンベイサファイア」は世界中でたった4機しか存在しないというカータヘッド・スチル蒸留機を使って造られています。

 

穀物100%から作られたグレインスピリッツは、雑味の元になる不純物を徹底的に取り除くため、三度蒸留されたもの。

 

また、ボンベイサファイアの蒸留では独自の「ヴェイパー・インフュージョン製法」が使われていることでも有名です。

 

一般的なボタニカルは直接グレインスピリッツに浸して蒸留されますが、この製法はそれをせずに蒸留の蒸気によって香りを抽出するものなんですね。

 

蒸留はアルコールと水の沸点の違いを利用して、熱でアルコールだけを沸騰させ、その蒸気を冷やすことで液体に戻すわけです。

 

その際の蒸気の通り道に、ボタニカルを敷き詰めた銅製のバスケットを設置して、ここを蒸気が通ることで香りを抽出していくという方法です。

 

通常のボタニカルを漬け込んで蒸留する方法よりも風味が軽く、華やかで繊細な香りのジンに仕上がる特徴があります。

 

近年はクラフトジンでも増えてきた製法で、一般的にバスケット法とも呼ばれています。

 

香味が抽出された原酒は英国ウェールズにあるLake Vyrnwy(ヴェルヌイ湖、またはヴィリンウィ湖)の水で調整されて出荷されます。